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2005年2月7日の1件の記事

2005.02.07

「餃子は禁断」2月7日

 餃子という食べ物は、ある日突然、しかも、なにか特別なものを食べようとしない時こそ突然食べたくなるのである。その日常と挙動の食欲バイブレーションの理由を考えれば考えるほど、これまたわからなくなるほど心が駆られる食べ物なのであった。

 昨夜もいつもとなんら変わりない日常の中の日常であった。ボクは相棒のカメラマン君と編集者ちゃんの3人で大阪の本町界隈をウロウロとドライブしていた。

 「なんか腹が減りましたね。この辺でなんかええ店ないっすか」(カメラマン君)。
 「そやな、なんかあったかな・・・」(ボク)
 「そういえば先日取材に行った店で、餃子が美味い店があるって言ってませんでした?」(編集者ちゃん)
 「ほぅほぅ、あの店な、ケッコウはまってるんよ、オレ。餃子でも行っとくかぁ」(ボク)

 ということになり5分後、○△軒近くの大通りに。が、車を止める場所がなかなか見つからない。仕方なく路上駐車する何台かの車の合間に割り込ませる。
 「おい、こんなところに車を置いて駐禁だいじょうぶかいな?」(ボク)
 「ま、ま、大丈夫でしょう」(カメラマン君)
 そんなやりとりをしながら、我々は○△軒までそぞろ歩く。

 若い男女の自転車系通勤族、一人細々単身系リーマン族などが横行する天神橋3丁目付近の商店街。店頭にはビニールパックに詰められた唐揚げや焼飯がわずかに残っていた。

 カウンター8席、床に設置型の椅子がついているテーブル2卓。我々はテーブルに腰掛、こうオーダーする。
「えぇ~とりあえず焼き餃子3人前!」。
△頭巾のいつものおばちゃんが返す。
「まいどぅ~。・・・で?ビール?」。
「はぃ~、キリンで一本っ」。

 種類は少ないがいくつかのメニューがあるわけで、もちろん我々は唐揚げや和風ラーメンなど他の品も一応はオーダーする。が、ここで特筆すべきは、当然どのメニューが欠けても日常の中華景としては確立し得ないのだが、金が1000円しかなかったらどうするかという談になり、3人が3人とも一致したのが餃子&ビール(ここでは800円)という、ある意味当然な、ある意味自然な、ある意味いつからそう決まったのかわからぬが納得せざるを得ない”やす&きよ”的な王道コンビ、な答えが出たのである。

 そして、現実に中華のある食卓が始まった。ビールの後、唐揚げが出てきた。おっちゃんは気を利かせて大盛りにしてくれたようで、僕は少し得意気な気分になった。
 5分ほども経っただろうか、ビールをもう一本オーダーするか否か、「いやぁ~やめたほうがいいんじゃないですか。カメラマンさんは免許が命。飲酒運転で捕まったら最悪ですから」と編集者ちゃんがカメラマン君に一言。

 とそんな時に、こんがりパリパリ、でいて長さ8センチ、幅2センチの、ややノスタルジィサイズ、中身は程よい大きさに処理されたキャベツが山ほどで肉汁よりも野菜汁が多いという有難い、本名「健康餃子」がドド~ン!

 「ぎゃぁ~、あたし、普段は大衆中華食べないんですけど、今日は・・・あぁ~、もう駄目かも・・・」と悩ましいともとれる声を連発する芦屋在住の編集者ちゃん。
 何も言わず、目を点にして、ひたすらタレとラー油にまぶして餃子を箸で抓るようにして口に入れ続ける野郎2匹。

 こうして我々は、副菜のはずのそれが実のところ最主役を飾ったと脳裏で感じつつも、やっぱりあくまで脇役としての餃子に満足感を得たわけである。
 むろん、各人のフェイバリットな店や味、同じ人間でも気分やそのときの場所によって食べたくなる餃子は違うことだろう。だが、とにかく餃子の存在そのものがあまりにもハッピーなのである。

 我々は一発も二発も抜いたような満足感と心地いい疲労感を持ちながら、ゆったりと車を置いた天神橋筋に向かう。そして運転手のカメラマン君がドアを開けようとしたその瞬間、突然叫んだのである。
「くっそぉ~やられたぁ!」
 なにがどうしたのだ!?と思い、彼を見れば、片手に黄色いステッカーが。そう駐車禁止の札であった。

 日常の中に禁断がいっぱい潜んでる。

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