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2005.02.13

「ショー便エリア」2月13日

 数日、仕事で遠出が続いた。我々は取材をする仕事なので、そのツールの殆どは自動車となる。
 金曜日夜8時半頃、西梅田を出て新御堂筋。そして名神吹田I.Cに乗り一路東へ。目的地は富山・黒部なのだが、当初の推定では夜中の走行ゆえに所要時間は4時間前後と思われていた。が、相変わらず編集者はいい加減の神様みたいなお嬢ちゃまなので読みは浅すぎ、奥まで届かず。なんと黒部のホテルに到着したのは深夜の2時頃だったのだ。

 つまり5時間半の所要。この理由は福井県今庄あたりからの吹雪による。ガキやスキーヤーが見れば飛んで喜ぶようなさらさらのパウダースノーが猛烈にしゃんしゃん、いやブァンブァン降り続ける。FFでスタットレスを装着しているとはいえ自動車は真っ直ぐ走るので精一杯、高速道路は50キロ規制となり、黒部I.Cを降りてからも国道が白い幽玄の世界となっていた。

 で、ようやくここで問題の話が出来る。今回話したいのはタイトなスケジュールを平気で組んでおいて、車中でぐっすりと眠りホテルに到着した途端に田畑の雪景色を見て「へぇ~!ステキ」などとあくびをかまし、微塵も我々ライターやカメラマンのコンディションを考えていないお嬢ちゃま編集者のことではなく(この後翌朝5時から夕方の6時までぶっ続けで仕事。大阪に戻ったのは夜の11時頃で、そのまた翌日は朝7時に伊勢へ)、とにかく、遠路を、それもこのように雪どもが我々の身のみならず心までも凍らせるような時は、ショー便が止まらないということだ

 不思議なものである。ドライブ中というものは、なぜか水分を取りたくなるのである。そして、身体を動かしているわけではないのでその水分はほぼすべてが膀胱へ直進。よって思う存分、ショー便がたまるのである。そして、もちろん眠気覚まし、背筋をぐっと伸ばしたい、といった気分転換のために休憩を取るわけだが、そのときに存分にたまったショー便を必ずといっていいほど放出していくことになる。

 渋滞などのときもそうだが、高速道路運転の際にする休憩時のショー便ほど、快適で、かつ、これでもか!?と思うほど大量に出るショー便はそうそうない。SAという言葉に対していつも思うのだが、これはショー便エリアの略ではないかと思う。なんだったらショー便アソシエイションでもかまわない。つまり、あの場所は、飯を食ったり、土産を買ったり、道路情報を得たりするのはあくまで付加サービスで、実はメインがショー便エリア。それも単なるそれではなく、いかに快適に、どうすればもっとキモチいいショー便ができるかなどについて様々なミーティングを開いてもいいかもしれないくらいのところ。

 キャッチコピーは「いまこそショー便を思う存分」でどうだ?
 とめどなく、半目(半分白目)になりそうで、全身の力が震えるほど抜け去って、そのときの開放感と至福感はセックスをも上回る(?)ほどである。そもそも、SAには眠気覚ましのつもりか、カテキン系のお茶や珈琲といった利尿作用抜群の飲み物が多すぎる。これはもはや「次なるSAであなたの放尿を豊かにします」というサブキャッチも不可欠なほどである。

 だから、SAでのショー便は勢いが良くて、どこまで出る気だ!?と言わんばかりにジョボジョボと延々と出る。これを行うたびにボクは痛切に思う。いったい、何cc、いや何百、いやいやひょっとしたらリットル?出ているのだろうか、と。だからどうだろう?女性の場合はムツカシイだろうが男性用のトイレに、500cc入りくらいのペットボトルを備え付けてみれば。ボクは逆に何cc摂取して、何ccを放出しているのかを知りたくて仕方がないのである。

 ひょっとしたら500ccのカテキン系を呑めば、雪の日などは体内の細胞が縮み、摂取量以上の量を放出している可能性もある。損得勘定で言えば、150円出して500cc体内に入れておきながら、今度は無料で600ccや700ccを放出すれば赤字となる。しかし、それは言い換えれば開放感と至福感を買っているという見方もある。なんとか損益分岐点を明確にしていきたいものだ。

 こんなアホなことはなかなか普段の日常では行えまい。だからこそ、ショー便が何よりものメインイベントとなるShobenAreaでその非日常を味わいたいのである。
 このペットボトル再&逆利用のテクはきっと受けると思う。むろん、すべての便器にする必要はない。30個あれば10個でいい。でも、きっとその10個は行列が出来るに違いない。
 

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