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2010年12月14日の1件の記事

2010.12.14

憧れの店「そば処 山の神」

久しぶりに蕎麦の話題を一つ。

僕はいろんな飲食店に魅せられ続けていますが、中でも蕎麦屋さんにはしばしば悩殺されています。蕎麦屋には日本らしさという過去と、間の可能性という将来を同時に感じることができるからです。

このたびの「そば処 山の神」というお店。まずその立ち方から目眩がします。生駒の北部、周辺は田園と寺社仏閣、新旧の住宅街などと、衣緑住のバランスが絶妙の郊外都市において、堂々たる入母屋造りなのであります。

R168の夜間は押しボタン式的な交差点の少し奥に見える様は、ほどほどにゆるく、でも置き去りになっていないぎりぎりのナイス景観となっています。でいて駐車場は砂利にコンクリを埋めているという現代風の気の効いた仕上げで。

でもって店の中も、板の間、ごっつい梁、囲炉裏などと想像通りの体なのですが、各テーブルの上にやんわりとペンダントライトがぶら下がり、奥には1枚板の5,6人がけ食卓が何気なくセット。目がしょぼしょぼするとか膝や腰が痛い人も安心の仕掛けで。

メニューは”もり”に”おろし”に”とろろ”に”かけ”。価格帯は600~800円と手軽さ抜群。ほか、おにぎりと生ビール、の誰が見てもすぐに理解できるシンプルさ。粋な食いしん坊というものは、ただただ美味しいものをスピーディに平らげるわけで、つまり蕎麦屋ほど颯爽としていて、後はいかにどうでもいい話を肴にできるかが自らの居心地の良さを決めるところはないわけで。

あ、それでいて粋を売るような無粋なこともなく、メニューには可愛く”大盛り+250円”の文字も入っているから単純な食いしん坊にもうれしい話。僕なら2つを頼むこともありえますね。”もり”なんかと”かけ”で。

量や濃淡ばかりに気をとらわれ、何でもかんでも隙間を埋めてしまおうとする今の時代において、この間の持ち方を具現化している点が僕には魅力的に見えるんです。同様に、蕎麦に対しても隙だらけなのが深みを感じてしまう。

それはつまり文章の行間とよく似ているように思います。そこにどんなものを埋め込むかは、食べる人の文化力。

僕は20年ほど前、とにかく女の人の気をひきたくて、美味しい店、格好いい店を探しまくっていたことがあります。そのために消費者金融5社のカードを財布代わりにしていたくらい。

その店のナイスな席、グッドな料理、店の人との交流、食卓が栄えそうなコースなどを実際に何度か利用して下調べしておき、相手のココロに入り込むような話題や口調を考えました。店のパワーも大切ですが、それと同じくらい大切なのは自分の下心パワーです。

その後、雑誌なんかで店取材の仕事をしばらく生業としたのは、結婚して下心をもたくなくなってしまったからです。いや、ちょっと言いすぎか。ごくまれに下心があったときなどは、仕事をサボっていろんな店を訪ねまわっていました。ええ、お金なんてないですから無人君なんかのある場所はだいたい知ってます。なんのこっちゃわかりませんね。

「そば処 山の神」。みなさんならどう使いますか?

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