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2011年4月26日の1件の記事

2011.04.26

せんべいのように硬く焦げた餃子

今日もまたやってしまいました。外食大失敗。

僕はブログなどを使って否定的な話だけは書きたくないと思っていますが、ここまで酷いとたまにぼやきたくなるのであります。そう、今日はボヤキのターリーさんでよろしく。

最近お気に入りのラーメン&定食の店へ行き、餃子定食を頼んだのです。で、ラーメンとライスがもうなくなる寸前になっても餃子がなかなか出てこない。おかしいので催促をしたら、若いバイト君が「あ、はい、お待ちを」なんて、どっちつかずの言い方で厨房に戻り、それから1分後にようやく登場したのであります。

が、これがかつてのガングロ、ちょい前のチャラオ、昔なら日焼けサロン仕込のオカサーファーかってくらい焦げたものでした。

一応、がんばって食べてみるのですが、底がカレーせんべいみたいになっていて苦いので「ちょっと焦げすぎやろ?忘れてたんとちゃうの?換えて」と僕は若いバイト君に直訴。僕は今までお店に正直な意見を言うと、100発100中嫌な結果になるので絶対にそんなことは言わないと決めているのですが、今日だけはちょっと。せっかく半分残しておいたライスがこれじゃ浮かばれませんからね。値段の問題じゃない。ライスの問題です。

で、困りながらも引き上げていき、厨房でなにやらひそひそこそこそと話してはこちらをちらりと見るのです。奥にはめちゃ強面のオデブの、でもおそらく若者で、実のところさほど強そうなやつではない、店長風の男がちらちらとガンをほうってきます。

「あ~やっぱりアカンか。こいつも虚勢で返してきよるな。俺の餃子が悪いエネルギーで犯されていないことを祈る!」と僕は念じるほか何もできません。

なんだか嫌な空気が立ち込める中、数分が経ち、そのオデブちゃんがこちらのテーブルへやってきてこういったのです。

「お客さんはなんですか?柔らかいのがお好みというわけですか?」。僕はまさかの反応にしばし唖然としてしまいました。

「は?柔らかいのは好みじゃないよ。普通がええねんけど?」と返すとじーーーーーっとこちらを見つめるので、ははぁこいつは本当はびびってるなぁということがわかり、つまりはこの若者はびびったぶんだけややこしめの虚勢を張ることは間違いない、と大人の僕はにらんだわけですよ。

で、いったん息を呑んでからこういってあげました。「なに、こちらではあのような焦げたものが普通ってこと?」。

すると頭に巻いたタオルがほどけそうになるほど眉間にしわを寄せながらオデブちゃんは「ええ、そうなんです!うちはこんがりと、ああいうかんじのが普通なんです」と。

僕は少し顔を緩めて「あぁ、そう。じゃ普通でいいよ。悪かったね、ごめんね」といってやりました。

その後、カウンターに座った客が僕と同じ餃子定食を注文し、その人にはすぐに餃子が提供され、ちらっとみると、な~んだ俺が思ってる普通じゃないか、やっぱり先のは置き去りの焦げ餃子で間違いない。

僕は細かいことは怖いほど言わない気質です。総じて、どこの店へいっても、その殆どが知ってる身せなもんだから余計に「とにかく何でも言ってくれ」「勉強になるから」「何でも気づいたことを」と熱望されまくって、本当の事を言うと誰一人その言葉を受容できずにごまかすのであります。

結局本当の事を言っても誰も聞き入れられないわけだから、どれだけ望まれても僕は言わない。そう10年位前に心に誓ったんですよ。よほどの人が相手でないと、正直には話さないと。

それなのに人は勝手なことばかり言うんです。「言わないなんて、カワムラに愛がない!」「それで不味いものを食わされたなんて、言わないカワムラのほうが悪い!」って、そりゃもう散々。

今日は失敗です。店の失敗であることは当たりまえですが、僕の失敗でもあります。

しかし、ここ数年、本当に冒険していいことがない。たぶん5割くらいの確率で外してますね。時代といえばそうなんでしょうけど、基本的にちょっとコミュニケーション能力が低いというか、ない。目と目を見て、やりあう、ということが、もう10年以上前からそうですけど、年々どんどん消失しちゃってます。この先どうなってしまうんだろう?って心配しかできないのがつらいところですが。

一体全体僕が何をしたって言うのでしょうか。気持ちよく食べて、気持ちよくお金を払いたいのに。値段とか場所とか味とか、そんなのはちゃんと修行を積んできたプロの人が悩むゾーン。それ以前の問題があるから、人はだんだん外へ食べに行かなくなるのだと確信します。

淡々といい店をつくり、淡々と客が望む。その普通がどんどん減っていく~~~(;ω;)

●本日の名言『お客さんはなんですか?柔らかいのがお好みというわけですか?』 街=大阪・箕面 発信元=チェーン系ラーメン店のおでぶちゃん 背景=鉄錆びのように焦げ茶色で、草加せんべいにも負けないくらいクリスピーな苦い餃子を出されて、普通に焼いたものに交換してもらいたいと申し出た3分後に店員から言われた言葉。

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