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2012年2月7日の2件の記事

2012.02.07

(とっても長文) しかしながら、

先ほどの誤訳の件ですが、

どれだけ謝ろうとも、

「もう二度と顔も見たくない!」とか「これだけ信じていたからあれだけ食べさせてやったのに!」とか「今まで何度も取材を受けてきたがこんなのは見たこともない!」とか「こんな本は今すぐやめろ!」とか「詐欺!」とか「見事に騙しやがったな!」とか「あなたはプロのライターとはいえない」とか「あれだけ料理を作ったのに載ってる写真はこれだけか!?」とか「店の名前はどこに載ってる?!」とか「なんで彼の店になってるんだ?!なんだこの素人みたいな原稿は!」とか「わたしの店だ。誰のものでもない!」とか「まったく店の話を書いていない」などなどと、取り付く島もなく頭から罵倒し続けられては、実に心外であり、冒涜であり、これはもはや言葉の暴力・中傷の域であり、名誉毀損でしょう。

まったくもって、こちらの話を聞くことがないので、忘れてはいけないと思い、さらにある種の公共性を持ったこの場で整理します。

まず「当誌にてドーサ、中でもマサラドーサの紹介をしたくて、京阪神のメニューにある店を探しております」という、ご挨拶からすべては始まっています。

この背景も説明しています。

「日本では、インド料理というとどうしてもコテコテの油ギッシュで、ヘルシー好きの日本人には重たすぎる。でも、実際にはヘルシーなインド料理も多く存在し、中でも南インド料理は日本人好みのフィーリング。でも、それを提供する店が東京にはぼつぼつと出来つつあっても京阪神にはまだまだ少ないのが現状。そこで、そのエントランスとして、僕が思うにはドーサ、特にマサラドーサがいいと思った次第です」

ま、このように話をして取材へと流れていくわけです。

もちろん、僕は長年プロでやってきていますので、勝手に出かけていって勝手に写真を撮って勝手にどこかに載せるなんてことはありえません。

ついては、今回の場合ですと、記憶にあるのは2回、しかも相手はお二人にその話をしたわけです。それ以外にも、そもそも最初は友人を連れて、うん美味しいし店の感じも気もちいいと思い、次は僕が単独で行って数種あるうちの最も高価なランチを食べ、よっしゃこれなら交渉してみようと心が固まり、その後に電話をして、ちゃんと見本誌も数冊お渡しして、さらにジャッジしてくださいとこちらからお願いして、その上で「OK]の返事をいただき今回の流れになったわけです。

そして、「今回はあくまでマサラドーサと言う食べ物があるんだよ、というその料理の紹介であって、店としてはここへ行けば食べられますよという意味で基本的にはデータのみ」と、重ねてお話をしました。

しかし、最初の撮影時に、あれもこれも撮影してくれ、もっと撮ってくれ、なんだったらこのコックも、てな風にとてつもなくエスカレートしまして、先述の事を改めて申しますと、先方は「かまわない、君の頭の中に入ってくれればそれでいいから」と、日本人スタッフの方1人と、まだ新人といわれる南インド人コック一人の前でそういわれました。

僕は大変恐縮しながらも、時々、このように押しの一手みたいな人を見るので、そのまま撮影を続けました。もちろん、終わってからは「どうぞ、食べてみてください」といっていただいた上で味を見させていただきました。

このようにして、たくさんの料理(ドーサ)を作っていただき、これは上手に使わせてもらわないと申し訳ないなぁ、とさえ思い、この後もずっとずっと、せっかく、という気持ちでこの店が少しでも世間から認知されるようになるいい方法はないかと知恵を絞りました。

そして一ついいアイデアが浮かんだのです。それが当誌のコンテンツの一つである「味のポートレート」。これは店よりも、人にクローズアップしていって料理の話もでてくる、という感覚のコーナーです。

こちらの店の取材中にたまたまわかったことですが、日本人スタッフの方が元大阪の有名な老舗インドレストランのコックだったことを知り、日本人の北インド料理経験者はあまりに少ないこと、また僕が個人的にとても影響を受けた店だったことから、この方を取り上げさせていただこうと思ったのです。

特に今の関西は不況ムードで空気が重たく、とにかく安いものしか売れない雰囲気になってます。こちらの店の魅力は、料理、店作り、スタッフのクォリティの高さだと思いまして、そのタイトルは「大阪の誇り」としたのです。

かつて大阪のうるさい客たちを唸らせたあのコックさんが、今はここで店長を務めていらっしゃるということ。またその方が務めるくらいの店だから、とてもクォリティが高い店だ。さらに僕からは、今後大阪を、関西を背負っていける確かで誠実な店、そして何よりも、本物で水準の高い美しいインド料理を特に今の若い世代は知らないだろうからそこへつながればいいなと、つまり皆が皆いい気持ちになれるだろうと思い、この方法を選んだのです。

そのことについて、日本人スタッフ、つまりこちらの店長さんに相談すると、最初は「僕などが目立ってしまうと、●●はいまでも続いているので申し訳ない」と遠慮されたのです。

黒丸は、その有名な老舗インドレストランのことです。僕も元飲食業の現場人ですから、そういう社会性のことを察する力くらいあるほうだと思います。ただ、ポイントはこの黒丸の店にいらしたことだけではなく、そのようなパイオニアのお一人が、厨房を去ってもなお違った形でこうして店に立っていらっしゃる、ということが僕には嬉しくてたまりませんでした。

さすがこの方が働いていらっしゃるだけのことはある。店は店でこれまた素晴らしすぎる、という話の流れです。確かに、このテキストの中で、店のことは半分以下のボリュームです。でも、先述の通り、ここは人のクローズアップするコーナー。

ただ、写真選びには気を使いまして、全部が全部、店のカットです。もちろんポートレートですからその中で一番大きいのはこの店長さんのカットです。

でも、それも気に入らなかったご様子。インド人の、事実上の社長格とされているその方は、まくしたてます。「どれだけあなたのことを信用したか、バカみたいだ!」。

ポートレートの最後の最後で、こちらの店は日本人の店長さんがオープンした、という風にチームSJのトランスレーターは訳してしまいました。翻訳の難しさは確かにあるものの、しかしながらこのインド人様の罵倒ぶりはいかがなものかと。

先日も本が出来たのでどっさりともってお店に伺いました。そしてうちのカミさんもついてきました。そう、ついでにランチを食べようということになったのです。そしてたまたま僕と懇意にしているスパイス問屋のインド人も家族で来店しました。

先方のご家族のどなたかが誕生日とのことで、ケーキもいただきました。うちのカミさんは感激してました。店の中のすべての人が笑みでいっぱいになりました。

僕が紹介した知人はみんなこの店を気に入ってくれます。僕が勧めるから、というのもあるでしょう。そして、実際にコックさんや店長さん、スタッフの日本人女性、みんなとてもいい感じです。

しかし、昨夜の電話ですべてが音を立てて崩れ去りました。

確かに誤訳を犯しました。しかし、そのことで人をここまで傷つけるようなことを連発し、僕の話には一切耳を貸さないと言うのはフェアではありません。言っていいことと悪いことがある。

また、誤訳と絡めながら、先述の取材と実際の掲載のありようのギャップを攻めるのもいただけません。これらは別問題。取材の仕方、本の作り方、については絶対に譲れないですし、ここまで人を侮辱するのはとても許せない。

いくら話そうとも、すぐに「トランスレートの間違いは!?謝ってすむ問題じゃない!」と罵られ、話をごちゃごちゃと混ぜてしまいます。

もちろん、僕もこういいます。「誤訳と取材のありようとは別問題。誤訳については謝罪します。ゴメンナサイ。でも取材のありようは、最初に何度も説明したはず。もしそれを聞いてないというのなら、あなたに日本語を聞き取る力が足らないからだ。日本なんだからもっと勉強なさったほうがいい」

ま、こういうと受話器に耳を当てられないくらい声が大きくなります。でも、会ってお話をしたいというのに「忙しいからダメ」、さらに「明日からインドへ帰る、もう来月まで帰ってこない」なんていうものだから、このまま電話でさらに言いました。

「僕だって最初は、あなたとの出会いを感謝したし、尊敬もした。こっちこそ騙されたような気分だ。うちのカミさんが沈んじゃってうなだれてる。謝罪してるのに、そこまで侮辱することはないでしょう。僕も謝ったんだからそっちも謝ってください」

するとさらに声と呼吸が荒くなって「どっちが悪いっ!!!?はぁっ!?何を言った!?もう許さない。あなた最後に何書いた?わたしの店だ。彼の店じゃない!違うか?誤るのはそっちだけだ!それが筋だ!」

「いやいや、だからそれについては何度も何度も謝ってるじゃないですか。具体的な対策も先ほど話しましたし。それとは別で、取材に関してはちゃんと前もって話したはず。とにかく侮辱しまくったことを一言でいいので謝ってください!」

「なにをっ!わたし日本に20数年いるけどこんなことは初めてだ!もう我慢できない!どっちが悪い???わたしの店だ!ちんぷんかんぷん!!!」

「これも食べて、あれも食べて、っておっしゃっていたのは全部嘘だったんですね。僕のほうこそ騙された気分です」

「なにっ!ちんぷんかんぷんちんぷんかんぷん」

の堂々巡り。

実際に、僕は、友人やカミさん、その他大勢の友達や仕事仲間にも”いい店が出来たぞ!あの店があったらもう俺は店をやらなくてもいいとさえ思える”とまで言い触れました。

でも、本当に散弾銃のように自分のことを押し出し続ける相手。まったく、僕だけならまだしも、カミさんや友人、仕事仲間、はたまた自分の親までも侮辱を受けてる気さえしてくるほど情けない気持ちです。

インド人の多くがこのような感じになることは僕も重々承知しているつもりです。しかしここまで人を腐してもなお追い込んでは罵倒する人を見たことがない。

とても残念です。

日本人だって話し合いでは和解できないことも多々あります。でも、今回のような場合はシンプルでしょう。言葉の壁はありますが、一番の問題は、まずコミュニケーションしようとする気持ちがあるかどうかだと思います。そこが愛の有無の分かれ道だと思うのです。

うちのトランスレーターは確かにミスりました。今後の仮題は見えましたし、後はその対策をしていくだけ。

しかし、人はミスをするもの。確かに、悪気がなけりゃ何をしたっていいわけじゃない。でも飛行機のテイクオフやタッチダウンじゃあるまいし。「経営者」の如し、の誤訳を皮切りに、そこまで人の心を殺めてはいけない。

叱るべきであって、怒りに負けてはいけない。

一つ付け加えておくと、あのときにたくさん作っていただいたドーサは「必ず近日中に(SJ08が出る前に)メニューに載せる」と言い切っていたのに、昨日の段階ではまだメニューにUPされていません。

ということは、「ここまでやれるんだぞ!」というだけの、威張ったシロモノだったのでしょうか。

本当に残念でなりません。

Apology for the mistranslation in Spice Journal vol.08

スパイスジャーナルvol.08において、大きな誤訳をしてしまいました。取材を受けてくださった方、ならびに飲食店オーナー関係方々にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びします。今後は具体的対策をして少しでもミスが少なくなるよう努めます。

In the English translation of the article "Hot Portrait," we stated that Mr Nakagawa is the owner of Chatpata, whereas he is in fact the restaurant manager. 
We apologise sincerely to anyone who was upset or offended by this error.
                          Translator    Nick Musty 
                          Chief Editor   Kenji Kawamura

以下、誤訳部分と訂正文です。

Page 39

誤訳)

Morethan thirty years later, he is running is own Indianrestaurant, 'Chatpata,’in Esaka (Suita City). Having workedalongside Indian and Japanese chefs, Mr. Nakagawa is still working really happily. Osaka should be proud of him. He opened Chatpata in August 2010,~~~~~

正しい訳)

More than thirty years later,he is managing an Indianrestaurant, 'Chatpata,’in Esaka (Suita City). Having workedalongside Indian and Japanese chefs, Mr. Nakagawa is still working really happily. Osaka should be proud of him. Chatpata opened in August 2010, ~~~~~

ちなみに日本語では・・・・・

それから30年以上が経ち、現在は江坂(吹田市)でインド料理店『@@@@@』の店長を務める。日本人とインド料理の狭間を生き抜いてきた☆☆さんが、今なお活躍されていることが痺れるほど嬉しいのである。いや、大阪の誇りと言ったほうがいいかもしれない。

『@@@@@』は2010年の8月にオープン。インド人コックは超一流揃い。お客は爽やかな女性や落ち着いた家族連れ、インドの紳士淑女など大人が主流。」

となっている部分です。日本語に間違いはありません。

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