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2014年3月9日の1件の記事

2014.03.09

嗚呼!十三トリスバー

3月7日の午前、知人から「十三のしょんべん横丁が燃えている」と連絡が入りました。とっさに「十三トリスバー」のことが頭によぎりました。

新大阪駅と並び、大阪北部の鉄道の玄関口ともいえる十三駅。今まで何度か阪急に問い合わせたことがありましたが、そのたびに「正確な乗降者数はわからない」といわれた経験があります。それほど乗換えが多い駅というわけです。

「十三トリス」は駅西口の改札から50歩ほどのところにありました。残念ながら今回の火災で焼失したようです。

火災だと聞いたときは、頭の中が真っ白になり、仕事を投げ出してバイクにまたがっていました。そしてボム手袋や雑巾、カイロを買い込み、とにかく十三へ急ぐ。

通っている歯科医院が東口にあり、その前にバイクをおき、商店街の中を駆けていきました。すると、西口へ通じるガード下が封鎖。消防車の合間から警察が叫び続けていました。

「西側が火災のため全面通行止めとなっております!西口へ行かれる方は淀川通りのガード下へ迂回して下さい!」

祭りのときのようにごった返す人々の群れに入り、西側へ行きました。するとやはりここも国道付近でもう通行止め。警察によると「もう今日は入ることはできません」

約100m先がしょんべん横丁。どこかの店の屋根がすでに崩れているのがみえました。人だかりの中にいた僕は店主に電話しました。もちろん電話に出ることはありませんでした。

僕はかつて経営していたバーが燃えてしまったことがあり、そのときの記憶がよみがえっていました。何にも考えることなく、ただただ走ってしまったのはその過去があったからだと思います。

何をしたって無理なものは無理なのに、走る。

僕はとぼとぼと東口へ戻り、昔よく通ったトンカツ屋へ。こんなことでもないと来なくてすみません。そういうとトンカツ屋店主は苦笑い。

「僕が子供の頃、このすぐ裏の料亭が燃えたことがあった。その後も並びの店が燃えてしまったり。けっこう火事はあるもんですな。でも今回のは確かにひどい火やった。密集してたからね。ただ、なんで朝なんやろって、ちょっとおかしいな、って。まぁしかし、けが人がおらんかったことだけは幸いですわ」

僕はかつて十三東、駅から歩いて3分のところに住んでいたことがあります。

いまのカミさんは東京の人間ですが、この街を好きになってくれて、入籍届けは淀川区役所に提出しました。

そして、その知らせと杯を交わしに「十三トリス」へ。

いつもカウンターの左側に座ることが多く、壁にはサントリーの向い獅子の木の看板がかかり、その前には名物のおかあさんがいらっしゃいました。

お祝いにトリスのボトルをいただいたことは今でも明確に覚えています。

火災から3日がたっても頭の中は混乱したままです。ネットニュースを見る勇気もありません。写真を見たくないから。

肝心の店主江川さんはきっと、会えばさらっとした表情を見せると思います。

昨年の夏、「十三トリス」江川さんを密着取材させていただきました。そのときたくさんの写真を撮りました。もしこのブログを見られている方で写真がほしい場合はどうぞご自由に保存してくださってけっこうです。

3/17はきしくも江川さんのおかあさんの一周忌。

どうか、これから江川さんにとって、またご家族にとって幸が多いことを祈っております。フォローの風よ吹け!

『十三トリス・二代目 江川さん』の話のリンクです。前半は僕の一人称で、中盤からお店の味や歴史、江川さんのことを掘り下げています。

(個人の場合はリンクフリー・保存フリーです。商用目的の場合は一度ご連絡ください)

第一話

第二話

第三話

第四話

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