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2016.05.30

写真を食う犬

なんだか小説のタイトルのようだが、これは実話である。

犬とは、うちの黒柴クロのことだ。

信じられないような話だが、とにかくこいつは写真を食べてしまうのだ。

前からその兆候はあった。

僕の仕事机の隣にはみかん箱サイズのダンボール箱にみっちりとプリントや現像済みのフィルムがはいっているのだが、この中をまさぐってはプリントを引っ張り出しかじりたおすのである。

イエス、かじるだけじゃなく食べきるのだ。

そんなにおいしいか。ならば不味くしてやろう。

というわけでペットショップへいき最強の犬避けスプレーを購入。段ボール箱におりゃ。おまけに僕のスニーカー(靴の紐をかじる)にもドヤ!

が、しかし、これが最初の1日だけしかきかない。いや、正確には驚いただけでこいつには全然効いてない。

そうか、こいつは子供の頃唐辛子を食っていたくらいだからこんなんじゃどうにもならないのか。(胡椒やクローブ、カレーリーフ、ローリエも食う。たぶん他のスパイスも食える)

フィルムとプリントを分けて、それぞれファイルに入れて整理したが、上手にプリントの入っているほうだけを引っ張りだし、中身を引っこ抜く。

ファイル自体にテープを貼るがこれも上手にくちゃくちゃとはがすし、僕の作業もしにくい。

ならば、と今度は箱の位置を換える。手前に白紙用紙などが入ったボックスをもってきて、奥にみかん箱を。が、これもだめ。日々コツコツと位置を移動してある日、届くようになる。嘘みたいに器用なのだ。

そしてついに仕舞い込みマニアのカミさんが動いた。

なんと箱をガムテープでぐるぐる巻きにしまったのだ。しかし、これもコツコツ作戦で、ある日突破されてしまったのである。

殆ど呆れていた僕はある日、クロが食べる写真に傾向があることに気付く。

それは僕が大事にしてきた写真ばかりであることだ。だから、やや古めのものが多い。

友達と一緒に四国を歩いた時の写真、スポーツクラブのラウンジで働いていた時の写真、バイクレース時代の写真、愛息の赤ちゃん時代の写真など。

大切にしているからこそ、何度も手にしているわけで、つまり僕や人の匂いが強く染み付いているだろうから、それで食ってしまうのだろうと推測していた。

しかし、だんだん、もしかしたら、こいつには超能力みたいなんがあって、僕の思い出を食べたくてしょうがないのではないかと思えてきたのである。

冗談じゃない。マジでシャレにならないと感じたのは昨年の春のこと。

インドのバンガロールとネパールのカトマンドゥに行った際の写真である。

もちろん、時代はデータ。SDカード2枚あって1枚は数百枚、もう1枚には数千枚にも及ぶ記録を入れていた。

そして、この数千枚のほうのデータを食ったのだ。これについてはガリガリと音が聞こえてきたので途中で取り上げることができた。

ノー!というとすぐに止めるのである。僕の言うことだけは本当によくきくのである。

でも写真だけは止められないのである。

データは救い上げたにもかかわらず、半分が反り返り、中からチップのようなものが見えていた。

コンピュータ系の知人に相談するが、ちょっと怪しい特殊な業者に相談するほかないらしい。

ネットで調べるとわんさかでてきて、20社くらいに連絡を取り、5社に送るがどの会社もアウト。

最後はデータそのものが解体されてしまった。かかった費用は10万円を越えた。

この写真には相当強い思い入れがあった。僕が日本に帰国して1週間後にネパールで大地震が起こったからだ。

チベットからきていた僧侶の笑顔も、世界遺産寺院の猿も、果実屋の胸の大きなお姉さんも、ぜんぶパーである。

そして昨日、何年ぶりかに部屋の書類整理に励んだ。ようやく仕事が一段落ついたからで、僕にとっては久しぶりの年末大掃除のようなもの。

幅3メートルくらい、高さ1メートルほどの棚ひとつと、書類ボックス10個ほど。

その中に長さ40センチほど、幅30センチほどの大きな写真プリントを詰め込んだ箱がある。

もちろん、この箱もクロが今まで何度も食おうとしていた(正確には一部を食いちぎられている写真が10数枚ある)わけだが、絶対に入ることができないように奥の奥へしまいこんでいたのだ。

しかし、知られざる悲劇が顕になった。

スペインはマヨルカ島の写真が4,5枚欠けてしまっているのである。もちろん大きなサイズなので全部までは食っていない。5センチほど欠けていて、10センチ四方に歯型がしっかりとついている。
美味しくて噛み噛みしたのだろうけど、しかし、いったいどうやってこんな奥に入り込めたのだろうかと思う。

こいつ、もしかして首が伸びるのか?それとも飛ぶ?いや、それなら他の箱がひっくり返るだろう。

やっぱり超能力があるのだろうか。

いくら僕の匂いがするからといっても写真ばかりを狙うのには何か理由があるのではないかと思う。

プリントのみならずSDカードも。

蓋つきのボックスもやられる。

だから最近は大切な写真は帰ってきたらすぐにパソコンに取り込むことにしている。

むむ、まさかお前パソコンまでは食わないよな???

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