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2017年4月9日の1件の記事

2017.04.09

スパイスとの出会い、インド料理への目覚め 第一話

僕とスパイスの関係は、自身の波乱万丈な人生と二人三脚するかのよう。随所で顔をのぞかせるのであった。

カレーではなく、「スパイス」という言葉に最初に具体的に興味を持ったのが、高校に入った1981年頃、裏町の超ガラの悪い、でも澄んだ鶏ガラのスープが自慢の大衆中華料理店で働きだしてからだった。

「カレー粉は色んなスパイスを混ぜ合わせたもんなんや」という師匠の言葉が実に衝撃的だった。

それまでカレーと言えばルーかレトルトか単にカレー粉で、と言われていた。しかし、ここで「スパイス」という聞きなれない言葉が現れたのである。

さらに「このニンニクやショウガもスパイスなんや。そうそう、豆板醤も山椒も」という言葉で完全に頭がこんがらがり、その未知ぶりに、余計に好奇心がそそられた。

「スパイスっていったいなんやねん???」

でも、生きていくのに必死だったし、当時は仕事に関係のない細かいことを上司に聞くなんてのは生意気なことでもあったし、そもそも「スパイスってなんやねん?」などと、いわば小さな部品の探求などしている暇がない。

というわけで、当時パンチパーマの半分眉毛の姿で、休みになると大阪市内の大きな書店に通ったりしたものだ。

しかし、その当時スパイスのことを詳しく書いた本なんて皆無。

書店員はこんな感じである。

「スパイス?スパイスってカレーを作るアレですよね?カレーって実はインドがルーツなんですよね??しかし、そんな専門的な本は聞いたことがないですね。まぁ誰も興味のないことでしょうからね」とこのような時代で、超マイノリティーもいいところのゲテモノ扱い。

それでもしつこく通いまくっているうちに「もし、そういった本が発刊されたら連絡いたしますので」と言ってくれるのだが、結局どこからも連絡は来なかった。

その後、波乱万丈な人生と共に紆余曲折して、実物を手にしだすのが80年代半ば。僕は飲食業で本格的に勤めだしていて、プロ育成の料理や喫茶の学校に通っていた頃。

百貨店でもそれまで数種類しかなかったものが、十数種、何十種類と少しずつ増えだした。同時に、料理専門出版社から、街の名店の裏技や作り方を公開した雑誌や本などが出だした。

そこで徐々に認識が深まりだしたのはいいのだが、いかんせん、ますます生きるのに必死な毎日で、そんな文化活動みたいなことをやっている暇も体力もありえない。

次は、薬効や身体造りという意味でのヘルシーをコンセプトとする、スポーツクラブ内の飲食部門の運営を任される。

ここで、特に栄養について学びながら、独自の創作料理やドリンク、その他特殊なサラダ料理などを日々創作しまくった。スパイス&ハーブについては、逐一、市場や問屋から情報をもらいながら、新しいものが出るたびに入手し、あれこれと試作。が、カレーやインド料理とは違う世界であった。

その後、色々あって築地魚河岸の仲買で働くことに。これはこれでまた色んな体験ができつつ、暇を見つけては街のカレー屋やアジア系のレストランなどを探しては食べ歩き。

そして26歳になる夏、ついに独立開業を果たす。10代からの夢だった、エスニック創作料理と酒、音楽をテーマとした店の実現だ。

が、場所は大阪の郊外、箕面。そこのまた外れの田んぼの隣のマンションの2階という立地である。これで14坪31万5千円と、今考えるととてつもなく高い。バブル崩壊後でのこの価格だから、いかに自分がノリ重視のアホかがわかる。

この高額すぎる家賃が僕の運命を容赦なく塗り変えていくのであった。

つづく

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