スパイス3つで作る、旬のメイクイーンのサブジ
これはもう絶対にオススメであ~る。今この時期にこそ作って食べてもらいた~い。
拙著『絶対おいしいスパイスレシピ』巻頭でも特筆した、スパイス3つでカレーは作れちゃう企画の発展系でもある。
スパイス3つとは、クミン、コリアンダー、ターメリックのこと。
これは言わばインド料理(北インド)の信号機みたいなもの。何が何でもわかっておかないと車やバイクを運転する際、事故を起こしちゃうよ的な当たり前すぎるスパイスである。
な~んだ、そんなのとっくに知ってるよ。いやいや、そんな理論武装のための話じゃない。この3つは人生が1つや2つでは足らないくらい深~~~いスパイスだってこと。
薬学的には、この3つについてはすでに調べつくされまくっていて、世界中が認知しているといっていい。我がスパイスジャーナルでも近畿大学の薬学部をあげて様々な感応検査や分析を行なった。
とにかく、わかればわかるほど凄いスパイス3なのだ。日本の味噌と醤油と出汁みたいなもんかな。
というわけで、今回は季節がらというか、ジャガイモ不足というか、日本人はほとんどがジャガイモであるだろうから、あえてメイクイーンを使ったサブジを提案しよう!
メイクイーンとは同じイモでもジャガイモとは使い道が違うものである。ずっと飲食の現場一筋で生きてきた僕に言わせれば、これはただただ形を崩したくない時に使う芋という感覚がまず強い。
マッシュ、あるいはほくほくさせたい時は男爵などのジャガイモ。歯応えと形、艶をつけたいときはメイクイーン。
しかし、メイクイーンでも溶かしきることを前提として使う場合もあって、そんな時はだいたい食感を狙っている。言葉では言いにくいが、大雑把に言ってジャガイモはざらざら。メイイーンはさらさらといった具合。
さらに芋の癖が薄いというべきか。よく言えばジャガイモは香りが豊か。メイクイーンはさっぱりとしている。
だからどちらがいいという話ではなく、日本のインド料理の場合の多くはジャガイモを使用しているであろうから、あえてメイクイーンでやるのも普段とはまたちょっと違って新鮮やで!という提案である。
誰でもできるので、よし今日こそやったろか!と思う方はぜひぜひ。100キンで売ってるスパイスでも可能。
●『メイクイーンのサブジ』レシピ
子供や年配の方も安心して食べられる!
・材料(2人分)
メイクイーン 200g *小型3~4個くらい(皮をむいて1~2センチのさいの目切りにし、水に3分ほどつける)
ニンジン 100g *小型1本程度(皮をむいて1~2センチのさいの目切り)
シシトウ 4~5本(ヘタを取って輪切り。なければピーマンでも可)
トマト ホールトマト カットタイプ100g(フレッシュでも可)
ガーリック 1/2片(粗みじん切り)
塩 3~4g *小さじ2/3~1(出来ればブラックソルトや他の岩塩がよい)
サラダ油 大さじ1
水 1カップ~
・スパイス
ターメリック、クミン、コリアンダー 各小さじ1/2ずつ *合計4.5g
・作り方
1.鍋を火にかけてサラダ油、ガーリック、水分を切ったメイクイーン、ニンジンをいれて炒める。
2.メイクイーンに透明感がでてきたら、塩、スパイス3種をいれ、混ぜたら蓋をして蒸すようにして炒める。焦げ付きそうな場合は水を50ccほどいれる。約3分。
3.水を100ccほど加え、さらに3分ほど煮る。
4.メイクイーンに十分に火が通り、全体が馴染んでいたらトマトを加え、2,3分煮る。
5.残りの水をくわえて混ぜる。ここで好みの水分量に合わせる。
6.メイクイーンやニンジンが柔らかくなったらシシトウを混ぜる。
7.塩分を確認したら器に盛り付け出来上がり。生姜のせん切りをトッピングするとなおうまい。
*辛みが欲しければ、仕上げにレッドペパーを適量ふりかけるとパンチ力あり。
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