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« スパイス3つで作る、旬のメイクイーンのサブジ | トップページ | 夏の神戸港が格好いい »

2017.07.06

イエローな夜の海

いつになく仕事が忙しくてブログが留守になってしまった。

みなさんいかがお過ごしですか?

僕は多忙になるほど?海に行く隙を伺ってしまいます。

目的はもちろん釣り。と言っても、片道1時間半圏内(つまり阪神間の悲しい色やね的港湾)の半夜から深夜までという残業タイミングで、なおかつ既存のおんぼろルアーかエサはせいぜいシラサエビ一杯500円という相変わらずの下町ビンボーフィッシング。

格好いい道具もファッションもまったくなし。船なんてのは取材でしか乗ったことがない。竿と仕掛けだけを手にもって、ガツガツと防波堤や港を突き進む。頼るのは勘と体力のみ。ガキの頃から生々しいストリートファイターそのままなのである。

僕の店の元スタッフであり親友でもある現在魚屋君の執拗な誘惑も海に駆られてしまう大きな原因だ。こやつ昼間は仕事であらゆる魚を捌き、休暇になると海へ行って今度は生きた魚を捕獲しようとする根っからのフイッシャーマン。

ま、僕は僕で仕事の移動中に釣具屋に立ち寄っては、550円の破格ルアーなんかを買って、早く試したくてウズウズしているわけだが。

で、昨夜久しぶりに海へ出かけたのである。

昨日の阪神間の海は夜7時半頃が満潮。だが満ち引きがいまひとつ弱い中潮である。

最初は淀川の阪神電車高架近くへ行く。到着したのは8時頃でちょうどいい感じで海へ向かって水が流れている。こういうときは流れに逆らうようにルアーをぶっ込むと底を探ることが出来る。

が、いつもより風が強くて思うように投げられない。この辺りは平常時は西風が吹くのものだが、昨夜は南西や南に急変してしまうのであった。

そもそも昔は日暮れと共に風がは止んだものである。が、温暖化のせいか最近は夜になっても風が弱まることが少ない。

さらに強弱や風向きが実に不安定。地球温暖化も問題だが、個人的には道具が少な過ぎることが目下の問題。

いつどんな局面でもこんな状況だから、あれこれと工夫を凝らすしか道がないわけだが、ここまで自然が荒れてしまともうどうすることもできない。

というわけでとっとと場所を変える。風の影響を受けにくい場所というものが存在するのだ。西宮方向のとある浜へ。

普段、釣り人がけっこういる浜なのだがこのときはなぜか皆無。潮はまだ引き続けているというのに。

潮は止まると魚の動きも止まってしまうもの。いくらそこにいてもエサを食わなくなってしまうのである。

潮が止まるであろう干潮時間は大阪で22時40分頃(西部はそれよりも少し遅い)だから、それまでの勝負だ。

時刻は9時をまわっていた、と思う。今度は風がなくルアーを投げやすい。さらに魚影が濃い。とは言え狙いのスズキよりも、ボラやその他の雑魚の気配。

他の魚を釣ってしまわないように、巻き上げるスピードや深さを調整しもってチャレンジし続ける。

釣れそうで釣れない。橋の下にいってみたり、ずっと向こうのヨットハーバー付近まで行ってみたり。

時刻は10時をまわっていた。潮がかなり穏やかになっていた。このままではあかん。魚が覚めてしまう。

今度は真っ暗な逆方向へと突き進む。すると対岸200メートル先の浜から、「きゃーこそばいやん!もうマジやめて〜!」などとカフェバーで騒ぐ女の黄色い声が海岸一帯に響いていた。

さらにその100メートル隣の浜ではバーベキュー?しながら「ち◯こー!」などとガキ用語を叫ぶ若者たち。

間に立つ10階建くらいのマンション住人はせっかくのブランド地帯に住みながらも毎晩これを聞かされているのか、などと思っていると、ふとカフェバーから放たれる鋭い光に揺れる水面に気がついた。

おおぅ、そこに光と影があるやないか〜

手前は光が照らされている面。そして向こう側が影となっている。こういう光と影の境目もポイントなのだ。ポイントとは釣れやすそうな場所のこと。ナンパでいうナビオ前や高島屋前やね。古いか。

境目をめがけていろんな角度でルアーを流してみる。

と思ったら竿がブルブルと揺れる。

おお!やっぱりいてる。今の感触はスレ(たまたまぶつかるように引っかかること)じゃなく、アタック(敵と思って攻撃してくる感じ)にちがいない。

何度かやっているうちにあたりがなくなる。特に都会の魚はスレているからすぐに学習してしまうのだ。

あかんか。ほなこれでどうや。

今度は思いっきり真っ暗な方へ投げて、ゆっくりと手前の光の面にめがけて引いてみた。

そしてルアーが光の面にさしかったその瞬間、ググググィッと引っ張られた。

おっしゃ!完全捕獲の感触。

なかなか引きが強く、何度も抵抗してくる。あれれ〜これはスズキの引きじゃないぞ。まさかボラじゃないやろな。それだけは勘弁して(ボラは力が強いし体がでかいし臭いし何よりも気持ち悪い顔をしている。外道の代表魚)、いったい誰やねん⁈

するといきなりジャンプした!
見えた!こいつはなんとチヌではないか。なかなかデカイ‼︎

キリキリと音をってながらようやく取り込むことに成功。大きなキビレチヌであった。ヒレが黄色いからこの名がついた。美味な高級魚である。



これ、スズキ狙いの折にたまに釣れる。というかこだわり派の釣り師の間では本来こちらが本命魚とされる。スズキはタイミングさえ合えば簡単に釣れる魚と思われているが、チヌは繊細で警戒心が強く獰猛なため、駆け引きと技が不可欠とされる。

ま、僕らはどちらもほとんど釣れないが。

記憶ではキビレチヌは10年くらい前に淀川で釣った以来。あの時もこれくらいのデカイやつで、その引きの強さにえらく興奮したものだ。

僕らにとっては本命ではないが、実に嬉しい超久々のヒットであった。あ、嬉しいのは僕だけか。

釣り上げてからふと背後に気配を感じ振り返るとそこにはうじょうじょと数十匹(十数匹ではない!)の猫が座り込んでおり、こちらをギョギョッと凝視しているではないか。

そうか、腹減ってるんやな。ということで、べしっとしばいて失神させてからプレゼント。すると奥の方から体のデカイ黒猫が絶妙なタイミングでビュッと出てきて、ウギャッーと叫びながら口にくわえて奥へと走っていった。

お前ら、普段は群れているくせに、いざとなった時は独り占めかい。こんな人間がいないことを祈る。

結局、この直後に潮は止まり魚影が消えた。おまけに猫の姿も見えなくなった。潮時ってやつだ。友はムキになって投げ続けるも、虚しくも空振りの連続。

夜23時半頃退陣。

ふっふっ、今日は黄色い声と魚でめっちゃ楽しかったわ!また来るからな〜‼︎

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