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出版記念イベント①『ハンキ―ドリー』6/28

『ハンキ―ドリー』とは三重県松阪市にあるカフェであり、ライブや曲芸?などしばしばイベントも開催しているカルチャースポット的な店です。

店主の多賀尚さんは僕が『THALI』(ターリー。1998~2001年。三重県松阪市)をやっていた時からのお付き合い。

1998年当時、僕は大阪にも東京にもない、日替わりのベジとノンベジのターリーというインド式の定食の店をやっていました。

その頃はインド料理と言えば、まずカレー、次にタンドリーチキン、そしてナンと言うのが根強い常識で、それを払拭したくて「ターリー」という言葉を屋号にしました。

ターリーとはインドの言葉で定食とか、それを載せる皿のことを指します。その頃の日本のインド料理店でターリーを置いてる店は少なく、あっても2000円や3000円もする高価なものでした。

でも、90年代前半から大勢のインドやネパールなどの人たちと公私共に交流のあった僕は、彼らが日々食べているまかないや家の食事のようなインド料理こそ日本人が好むものだと確信。

確信に至った大きな理由のひとつが、ヘルシーだったことです。食べるほどに通じはよくなるし、いつもお腹は温かい感じだし、肌がつるつるしてくるし、そんな風に体調がよくなるもんだから。

ただ、その感覚はなかなか人に伝えるのが難しい。その時からカレーを食べ歩くことで頭がいっぱいの人も大勢いました。

「僕は誰よりもうまいカレー屋をたくさん知っている」「私は誰よりもカレーが大好き」な感じの人々。もちろんあちこちを食べ歩くのは自由だし、僕もあちこちいくし。でも、勢いがある分、なかなかこちらのメッセージを素直に受け取ってはくれない。

個人でもコンピュータを持ちだした時代で、すでにホームページを立ち上げて、食べものの話を書いている人もいました。あきらかに東京なんかよりも、その辺のことは敏感だし、動きが早かったのが印象的です。

その一方で、究極のインド通の人もけっこう多くいらっしゃいました。インド通っているんですよね。近所にとてつもない人が。

よく覚えているのは、30年近くインドに2,3回仕入れに通い続け、ヒンディ語もそこそこ話せちゃうようなインド雑貨商の方。そしてインドに1年住んだことのある純粋なインド好きの方。中にはとにかくカレーを食べ続ける会(関東)とか、赤坂タージに何十年も通い続けていたという中年男性なども。

こういう方々の来客は実にありがたいし勉強にもなるのですが、いかんせん客席が5坪しかなく、すぐに他人同士が触れ合うので、中には意見がぶつかることも多く、そういう時にちょっと手こずることもありました。

単に乱暴な人とか酔っ払いとか破廉恥な(死語?)人なら扱いなれているほうだと思いますが、インド通の場合は理性的というか知的な方が意外に多くて、これが適当なあしらいでは逆効果になることもままありまして。

そんな生活の中で、気軽に素に戻ることができたのが多賀さん率いる『ハンキ―ドリー』なのです。

『ハンキ―ドリー』は堅いこと抜きのラフな店ですから。お酒を飲むところ、トレンドやカルチャーを楽しむのに、あんまり難しい理屈は要りません。というかむしろ邪魔かもしれませんね。

夜の予約客が帰ってから、洗い物を残したまま、一杯飲みに行ったこともありました。そしてどうでもいい話をしまくって、帰ってから洗い物と明日の仕込みに入るという流れ。

なかなか体力がいるようですが、これが実は自分を助けるいい時間だったのだと思います。ま、私生活でもちょっと大変だった時なので余計に。

おかげで松阪ライフはとても楽しかったし、いい思い出がわんさかとあります。

その多賀さんが今回の新刊祝いということで店に呼んでくれました。

昔の常連客も来てくれました。幼馴染や親戚みたいに瞬時にため口になれる。単に歳食っただけ。

もちろん新たな出会いもありワクワク。

今回は平日‪木曜のランチ‬だったので瞬間風速はなかなかのもので、‪一時‬は駐車場が満車に。みなさん、ご多忙の中をお時間いただきましてありがとうございました。

それまでもスパイスとは深い関係にありましたが、三重県松阪市での暮らしは、自分とスパイスが一つになった場所。現在、自分がスパイス料理研究家として活動しだした大きな礎となった町です。

『THALI』がターリーを作る最もふさわしい故郷のようなところです。

終了後、SNS通の多賀さんからどっぷりとハッシュタグ講座を受けましたが、わかったようでやっぱりわかってませんね。

●6月28日メニュー

『THALI』によるターリー 1600円

1.「鶏と万願寺のガラムマサラ炒め」
 新刊『おいしい&ヘルシー!はじめてのスパイスブック』(幻冬舎2018.6)P79より

2.「季節野菜のサンバル」
 前著『絶対おいしいスパイスレシピ』P44アレンジ

3.「サバの水煮缶・南インドカレー」
 料理監修『カレーの便利帖』(晋遊舎2018.4)P35アレンジ

4.「キャベツとココナッツ」
 前著『絶対おいしいスパイスレシピ』(木楽舎2015.6)P50アレンジ

5.クミンライス
新刊P33より。ゴールデンフェニックス社ジャスミンライス使用。

6.インド産ミックスピックル

テイクアウト
(2)か(3)と他は少しずつのお弁当 900円

Photo by J

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