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地元の嬉しい華の料理屋『心根』

まずもって店情報をブログなどに書かない僕ですが、今回はちょっと嬉しすぎるので。

僕の地元は大阪北部郊外。豊中市や箕面市、吹田市、茨木市など7市を北摂と呼び、中でも高槻市は最も山林面積が広い(約48パーセント)上に、繁華街も大きく活気に満ちており、鉄道も新快速や特急も止まるような超便利なところなのです。

この街の北部、京都亀岡との境に位置する明神ケ岳(標高約523m)の中腹に、今年12月『心根』という料理屋ができました。

店主の名は片山城さん。元は枚方山手で店を開き、縁あってこの地、樫田集落に移転されました。40代前半のバリバリの盛りです。

開業前の片山さんについて、同じ樫田地区の熱い人たち3人を取材した記事もありますので、ぜひ読んでみてください。→あまから手帖2018年5月号

レセプションに続き、昨日は本番営業時間に客として遊びに行ってきました。

枚方時代からお噂は聞いていたのですが、なかなか行くことができず、ようやくのフルコースです。

料理は次の通り。

濃厚なお茶で始まり、まさかの前菜ご飯


うっすらふんわりの海苔、鯖、銀杏、ブロッコリー味噌漬けなど


シマアジ


まったりねっとりの芋


香ばしい鹿肉


隣家のしいたけ

Photo by Midori Sawano

セコガニと木の芽ソース、ビストロガノミー的ムース


猪肉とレア削り節


綺麗な菓子と茶




以上、一人15000円(税別)。

外はしっとりと雨が降っており、屋根が黒光りしていい味わいでした。

料理を一つ一つ噛み締めていると、片山さんの持つ華は森が舞台なんだなぁとつくづく。

大げさな話じゃなく、ただすぐそこに佇む木々や草花の息が器の中から聞こえてきそうな感じ。

今年5月の取材時にはアマゴなど河川の生き物も作っていただきました。今回は鹿肉やセコ蟹がお出まし。木の芽のソースやガストロノミー的ムースも見え隠れし、和の域を超えつつ、でしゃばらない程度の斬新さも。

季節感、自然の恵み、ご縁、といった今ではなかなか目には見えにくいものがびっちりと詰まっていました。

普通は大阪キタや京都でやるかという感じですが、片山さんはあえて自然の真ん中へ飛び込んでいきました。

高槻市街から車で約40分。JR高槻駅からタクシーだと5000円くらい。店から2キロあまりの場所に市バス樫田校前という停留所があり1日9便出ています。

ふと、森を見たくなったら車で3、40分で行ける、というのは北摂共通の感覚。

一帯は平安時代にはすでに集落が存在していたと言われ、明神ケ岳の樫船神社や通称城山の臨済宗妙心寺派桂香寺、すぐそばに神宮寺など数々の寺社仏閣が鎮守。

片山さんがきずく森の息吹。単なるグルメとは一線を画した世界の誕生です。自然あってのそれは古の蘇りとも言えるかもしれませんね。

現在この一帯には他にも面白い人たちがいろいろやり出していて、じんわりと盛り上がっています。

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