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ネパールのホームスティ最高でした!

8月の忙しい最中、仕事仲間の顰蹙を買いながらまるでエスケイプするかのようにテイクオフ。

初めてのクアラルンプール経由とのいうのも心が踊りました。機上から眺めるその大地は、想像以上に緑が多い上にちゃんと整備されたビル街?土地開発?こんな綺麗な町だったんだなと意外でした。

が、今回はわずか4時間ほどのトランジットなので空港の中をひたすら行ったり来たり。で、あっという間のフライトワンスモア。

ネパールにくるのは4年ぶりです。前回は南インドのバンガロールを経由して。ネパールの友人(料理人)と共に旅をしました。今回は日本でいつもお世話になっている日本人男性Aさんとネパール人女性Sさんご夫妻と共に。

で、このお二人はそもそもがすごいんです。通常の国際結婚は男性が外国人で女性が日本人がほとんど。でもこちらはその逆で男性が日本人なんです。

僕は海外に友人知人が多い方だと思いますが、今までこのパターンは東インドの女性と日本人男性という極めて強烈なカップルを除いてお会いしたことがありません。

知り合いのフォトグラファーに元嫁がスリランカ人っていう男性がいますがやはりセパレートしてしまってます。はい今日は英語ちっち多めですねヽ(´o`;

今回お世話になるお二人は一緒になってすでに15年ほどって言ったかな?

僕なんてお二人のことはまだまだわかってないことだらけと思いますが、話の端々からいろんなことをお察しします。その勇気ある決断と行動を。

昔からインドやネパールに魅せられる日本人は多くいます。そして国際間の交流をサポートする人も数多く見てきました。

しかし今回お世話になるお二人は、政治的でも商業的でも、はたまた自己陶酔型でも社会主義的でもなく、とにかく惚れて愛して一緒になった、そしてその後もお互いが命がけで添い続けている、という15年間の寡黙な行動そのものが、何よりも真の意味での国際交流だと思いました。

今回はネパール人の台所を巡る旅。ご親戚や幼馴染なんかのお家を紹介してくれたり、地元で評判の他族のレストランへ行ったり、中央市場へも。

ぜーんぶ楽しかったし見応え食べ応え学び応え特大盛りでした。でも旅を終えて帰国し写真を眺めるほどにこの人たちの凄さがジンジンと伝わってくるのでした。

ある日、カカニというカトマンドゥ市街から車で1時間半ほどの山中レストランへ行きました。実はここ4年前も伺っていて、その道のりの厳しさに驚いた記憶がありますが、今回はそれどころじゃなかったんです。

異常気象は世界中どこも同じ。もともと舗装技術も資金も薄いこの国において、道路が残酷なまでに穴だらけの裂け目だらけの崖崩れまくりなのに、これだけのゲリラ豪雨や風やおまけにPM2.5やらでもう何と言っていいのやら。

一説には世界で最も空気が悪い町とさえ言われています。そう、世界で最も高くて荘厳な山を持っているというのに。

で、チャーターしてた車のドライバー曰く、通常はこの道を通るのは断る、けどもせっかくの日本人客だし、ということであちこちのドライバーから情報を仕入れてくれて、行けるとこまで行ってみよう、ということになったんです。

で、往路は確かにボロボロの道が続き、酷いところは液状化してタイヤが滑りまくる沼のような場所もいくつかありました。天候の急変は日常茶飯事。ドライバーは日が暮れると危険が増すので、とにかく早く帰ろう、と言い脅威の予感が沸く我々も異議なし。

でも、これがやっぱりそうはいきません。こちらの店は案内してくれたネパール人女性Sさんの親戚であり、自分の育ちの場所でもあります。

5年ぶりの再会という実の妹もかけつけ、話は盛り上がり、結局は日が暮れてしまい、ついに雨が降ってきました。わかるけど急げ急げ!とドライバー。

急いで車に乗り込み我々は帰路につきます。が時はすでに遅し。先ほどの液状化した沼道が完全なる沼になってしまっていて、車の底があたってズブズブズブと止まりかけました。

やばい!無理してタイヤを回転させると二度と這い上がれなくなるぞ!どうする⁈とりあえず降りてくれ!とドライバー。

そして我々3人は道を歩くことにして、もしも車が動けなくなったら押そうということになりました。

外はすでに真っ暗。アイフォンの存在が実にありがたいです。ライトを灯し周囲を見渡すと脇の方だけ地面が盛り上がっていてしっかりと見えています。

が、そのすぐ外側は崖。暗くてよく見えませんが往路では数十メートルに高さの崖を何度も見ました。おそらくここも。

すると日本人男性Aさんは想像以上に目が悪かったのです。足腰もさほど丈夫ではないためにとても歩ける状態じゃない。元々視力が弱いことは知っているつもりでしたがここまで厳しい状況だとは。

そこで僕がアイフォンで道先を照らし「先に歩きますんで僕についてきてください」と沼と崖の境となるこんもりとしたヌルヌルの道をゆっくりと進んでいきます。

すると背後からは、一歩足を出すたびに滑ってしまうようでウワーという声が聞こえてくるのでした。そして僕が背後を振り返ったその瞬間まさかの光景が目に飛び込んできました。

なんとネパール人SさんがAさんの肩の下に入りこむようにして、担ぐようにして歩いていたのです。

Aさんは体重100キロ?ほどの巨漢でお腹もぽんぽこりん。これでもかなり痩せたそうな。一方のSさんは体重50キロあるかないか、いやないな、とても細くて小柄で可愛いタイプ。

SさんがAさんの1/2サイズであることは一目瞭然で、子供のような小さな彼女が一所懸命に巨漢の旦那を担いでいるんですよ。

僕が同じ状況だったらカミさんこんな風にしてくれるだろうか?日本人女性が自分の男をこうして支えることができるだろうか?いや、こうなる前にとっとと離婚か。

普段からAさんは言ってます。とにかくネパール人はタフで強い。人の言うことも聞かないしごめんも言わない。強すぎてどうにもなりません。

きっとそれは本当なのだろう。だからこそ、こういう時も肩を貸せる、いやそんなレベルじゃないか、全身を支えようとするんでしょうね。

彼女は本当にAさんと人生の最後まで添い遂げる覚悟ができているんでしょうね。Sさんもまた然り。

ネパールではインド以上に他族の血が混入することを嫌うのだそうです。そこにカーストや宗教も関わってくる。そんな状況だから外国の血なんて論外なのだと。

それを承知でお二人は結婚してしまったんですね。当時は大変だったそうです。人さらい呼ばわりされたそうな。でも親戚のある一人の女性が味方してくれたのだと。

その方が時間をかけて頑なに拒む親を説得してくれたのだそうです。それでもまだまだ踏み入ってはいけない領域があるとも。

元々ネパール人は一度結婚したら、死ぬまで一緒というのは大前提で、片方が早死になんかしたら後を追いかけて自決することもあるそうです。つまり結婚とは生まれ変わりのようなもの。

そんな強固なしきたりの中で、お二人は他のネパール人以上に、もう二度とこの地には帰らない覚悟で一緒になったのだと苦笑いして話してくれたことがあります。

そんな掟破りもいいところの結婚だっただけに、Aさんはずっと惜しみなく親戚中に稼ぎを捧げているのです。

今ではカトマンドゥの郊外に立派なお家が建っています。そこに現在Sさんの妹さんが住んでいます。そして今回僕はこちらにお世話になったというわけです。

AさんSさんのおかげです。えらそうに取材できる場所を案内してください!なんて言ってましたけど、いろんなシーンを見ているうちに、なんだか自分の小ささがどんどん見えてきちゃって。

やっぱ本当にすごい人というのはこういう静かな生き方をしてるんですね〜

今回はそういうことを思い知ったネパールの旅でした。

写真は左から、カカニからの帰路、沼の道を歩いている時に偶然に撮れていた写真。なぜか真っ赤です。2番目がカカニのSさんの親戚がやっているレストランで頂いた鱒のカレーやグンドルック(高菜に似た青菜の醗酵品)の和え物など。ほか2枚はカカニの山の風景。5枚目は今回頑張ってくれたドライバー。

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