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認知症は人間味を呼び戻すカンフル的柔軟剤!?

先日こんなことがありました。

昼、行きつけの蕎麦屋でそばをたぐっていると、キャップをかぶって背筋をピンと張ったお爺さんが入店。すると店のスタッフの方が「あ、先もいらっしゃいましたよ〜。今日二回め(笑)」。

スタッフはさすがベテランのご愛敬満点の女性だったということもあり、やんわりと笑顔でそう答えるとおじいさんは「え?ウソッ。さっき来た?俺???」「うんうん」と2、3回確認して、本当かな〜なんて表情でゆっくりと外へ出て行きました。

ぱっと見は元気そうなので、見知らぬ者からすると自分を疑ってしまいそうな。なにやら少し前までは昼と夜1回ずつだったらしいです。それが最近は各時間に2回ずつなどと回数が増えているとか。

スタッフ曰く「これが夜になるとすぐキレてしまって大変なんです。特に店側が男ばかりの時はけっこう酷くて。もうみんな参ってます」

この現象を見た瞬間、僕は、近所の方々に守られて幸せな爺さんだなとか、そういう街って素敵やな〜などと呑気なことを言っていたのですが、スタッフや店主の本気で困っている顔を見て、あーこりゃ我が家と同じだと感じたわけです。

僕のお袋も認知症が猛スピードで進行していまして、一時はブログで書いたこともあったのだけど、もう説明のしようのないレベルに達していてペンも歯が立たず。ここまでくるとこっちもボケる以外に道はない状況です。いやほんま。

認知症は大まかにはいくつかの症状パターンがあるようですが、まだまだ社会の対応もままならない状況で、患者のみならずケアマネ、医師の判断など、それぞれ少しずつ違っているようで対策マニュアルの構築が至難の世界と聞きます。

先日もケアマネのアドバイスにより、主治医とは別の近所の医師に相談に行きました。確かに主治医、その元になった医師、3人3様の考え方と判断でした。ただ言えることは、その本人の人生が大きく影響していくということ。

もちろん性格もあるんでしょうね。そういった個性が最後まで残るというわけで。うちのおふくろの場合は食欲もすさまじいですが。食べる量も志向もまったく変わってしまいました。と言うか変わり続けている。

自分なんかが認知症になったらどうなるんだろう?あぁ想像もしたくないです。

さて、蕎麦屋で遭遇したお爺さんは店からすぐ近所にお住まいのようで、店主のお父様ともお付き合いのある方らしく、邪険にはできないし、かといってお酒を飲む方らしく、ボケに付き合うわけにもいかない。

何度も来店してお腹いっぱいになって体調を壊してもいけないし、酒に酔って道すがら事故にあってもいけない。

僕は冗談で「何度でも客として受け入れたら儲かるんちゃいますの?」と言ったら「そんなことしたらあきません」と苦笑いしてました。

そんなことしたら「俺から何度も金を取りやがって!」と切れる可能性もかなり高い。いや、それこそ認知症の特徴的パターンです。

あれ、不思議なんですよ。うちのおふくろもそうですが、例えば、さっきバナナ食べたのに、10分後またバナナを食べようとするから、もうやめとき!と注意すると、あんたは私にバナナも与えない気か!?いったいどこまで制限したら気が済むのか!?老人虐待だ!!私はまだバナナを食べていないのに!!!~なんてことを10分おきに10回も20回も繰り返すなんてのは日常茶飯事。

そば屋があるのは大阪の下町。細い路地が入り組み、いろんなお店があります。大通りへ行くとファストフードもそこそこ。そういえばマクドナルドやケンタッキーとかどうしてるんでしょうか。何度来ても、いらっしゃいませ!ポテトもいかがですか!?と「その人」ではなく「人数」でカウントしちゃうんでしょうか?

それとも「お父さん、先もご来店してはりました。それ以上シェイク飲んだらお腹壊すかもしれないので、もうやめときなはれ!」「なんやと!?ガキの分際でワシに偉そう言ってええんか!?店長呼んで来い!」「店長呼んでも変わりません。だって先も来て同じ注文してはったさかい、ほんまのことを言うてるだけです。もうやめとき」「ななななんやと~!?お前いくつや?!大学生やろ!わしの孫と同じや!シェイクいらんからコーヒーだせ!」「ほな、セットはなしでコーヒーだけですよ!」「おおおおおおまえ、許さん!!!」みたいな。

それでも笑顔だけはめちゃめちゃキープで。

もしかしたら認知症は、今のこの杓子定規化の一途の合理化社会をいい意味でぶっ壊す、柔軟剤的な役割を持った救世主だったりして。

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