コロナ禍と言うのに動きまくりで汗
いま東京からの帰りの新幹線の中です。茶畑と田園が広がる静岡県を走行中。
昨日は昼12時半から夜9時半まで11素材11種のカレーを作ってきました。撮影のためです。
推定10坪ないくらいのスタジオ内でフォトグラファーやら編集者やら総勢5名での撮影でした。これでも一応、密にならないようにと人数を制限してのこと。でも、料理撮影なのでどうしても人と人の距離が近くなるし、あれこれと話し合いつつ、毎度試食するので(もちろんみんなできるだけ離れて食事)、否が応でも濃厚接触状態に。
一刻も時間を無駄にできない。少しでも完成度の高い調理をこなさなければならない。でありながらターゲットは家庭料理なので一般家庭ができないような技術や素材は使わない。とはいえ2、3種類はマニアックなスパイスを使っても良い。デザイン的ミスは許されない。掃除後片付けは9時15分?までに終えなければならない。などとこんな条件下です。これはフォトグラファーも同じこと。料理をどうおいしそうに、見る人を飽きさせず、気持ちよくみることができるか。様々な技術を駆使してくれます。
このように、張り詰めた空気のまま全員で走り続けて定刻までに走り切らなきゃいけない、というのが我々の仕事です。
こうして仕事を依頼してくれるのはとてもありがたいことだし光栄なことだと思っています。もう本当に何人もの編集者たちのおかげです。編集者たちが今の僕を作り上げたと言っても過言じゃない。なんだかわからないまま、ただ必死に今日まで走り続けてきましたし、今もその最中。
今から大阪の蕎麦屋さんへ、とある出版社の書籍企画の打ち合わせに行かなきゃです。その後は同書籍の別コーナーの打ち合わせ。明日は同書籍の取材。その後日にいくつかの取材があって、週明けは香川に飛ばなきゃです。さらにその後は原稿原稿(笑)
コロナ禍になる前もなった今も、なーんも変わってない自分が、ほんまにこれで大丈夫かと不安になるくらい。もちろん延期や逆にオセオセや、パソコン業務が集中するなど、いろんな非日常的なバランスはありますが、大枠は変わってない。元々低空飛行の細々労働者だからなんでしょうか。
フリーランスは仕事の受託量などのコントロールはできても、一度引き受けた仕事の進行は完全にクライアントさん次第。雇われ兵隊みたいなもんです。
そういう意味で僕らにとってコロナ禍での仕事は、良いとか悪いとか言ってる場合じゃないわけですね。ただ、俺って大丈夫かなとちょと心配に。