畑ふわふわ日誌vo.1「憧れの畑はじめました」
まいどカワムラケンジです!
ついに畑を始めましたよ!!うれし~
僕は元々チューリップとバラくらいしかわからないような超ド級の植物オンチです。が、16歳の頃から料理の仕事をするようになり、少しずつ野菜は植物だということを認識(あたりまえのことなのに!)しだし、スパイスに強い興味を持つようになりさらに「これもまた植物かいな」となって。
そしてライターとして働きだしてからは、カメラを片手に一人で密着取材、というオーダーも多いのですが、この人凄いなー!と思う取材対象者の殆どの方は、ご自身で畑をされているのでした。いや、別に農家でなくともです。
今や料理や飲食店のノウハウや情報は一瞬で手に入る時代。数えきれないほどの飲食店を食べ歩いているとか、こんな料理法を知ってるんだぞ!と奥義大好きな人は山のようにいます。
でも、そっちじゃなくて「食」全体に対して感謝が溢れている人、黙っていてもその気持ちがひたひたと伝わってくる人って、ごくごくわずか。そう感じる人って昔も今もそれほど変わらないと思います。
僕が初めて、畑に強い興味を持ったのが『THALI(ターリー)』(三重松阪でカワムラがやっていた日替わりインド料理店。1998〜−2001)時代でした。当時はお袋が愛知県に住み、元々愛知県に住んでいたオバさんの菜園を手伝いだしたことがきっかけです。
当時の僕は三重在住で、月に一度くらいのペースで畑仕事を手伝いにいきました。いろんなことを学びましたし、その後もあちこちの農家や自家栽培に励む方々を密着取材してきましたが、でも、やっぱり「見る・聞く・知る」のと「自分がやる」のとでは、こと理解という点においては異次元なんですね。「やる」ということについては超ドシロウト。
僕は元々飲食の現場一筋で生きてきた人間なので、取材業という言わば観客席側にいてそのことは痛いほど感じていました。でも、実際にはやはり仕事が忙しくてなかなか現場人として足を踏み出すことができない。流れを作れなかったんです。
そこにまさかのコロナがやってきた。大勢の方々が亡くなったり、大変苦しい思いをされているのはとても気の毒なことですが、僕にとってはこれが一つの大きな起点となったのも事実です。
コロナ禍により仕事の流れが制限されると同時に、反動として極多忙もやってくるわけで。でも、その激しい満ち引きがプラマイゼロになった、と思った瞬間が今年の春でした。
場所は自宅から車で約40分の高槻市山麓にある原という集落です。大阪、とくに北部にそんな集落と言える場所があるのか、と言われそうですが、確かに極めて珍しい。農村エリアじたい、おそらく東京よりも少ないと思います。
でも、超ドシロウトの僕を迎えてくれる人間がいたからこそ機会に恵まれました。ウエルカムしてくれたのは、この地で畑をやっている「オーガニックファームhara」を運営する末延冬樹(スエノブ・フユキ)君。お手伝いという名の邪魔をしながら、彼の菜園の脇に畝を作らせてもらい、あれこれと初めてのトライをやりまくり。スタートしたのは4/9のことでした。
スエノブ君は今年で35歳の働き盛りの青年です。元々は菓子類の問屋で働き、20代後半で京都の農家に修業入り。30歳で現在の高槻山麓で世界一辛い唐辛子の一種で知られるキャロライナリーパーの栽培を始めました。
ただ、それ以外にも今まで、地元の飲食店などからの依頼で、またテスト的、勉強的、趣味的にも、いろんな作物を栽培してきたようです。従来の農家とは違い、経験こそがすべてと頑固になるわけでもなく、と言ってネットの見過ぎで勘違い教祖や耳年増になるわけでもなく、あくまで経験をもとに、専門書も読み漁るし、YouTubeにも目を凝らす、というハイブリッド型ファーマーなんです。
彼の自然、社会、人、に対するその柔軟かつ丁寧な姿勢に感心させられることは多々あります。
さて、4/9スタートと言いながら、今ブログを書いているのが5/11とすでに1か月が経ってしまいましたが、今頃慌てて日誌を書いていこうと思います。
まずは、今までの日々をギュギュっとダイジェスト版にまとめて書き出していきま~す!
スエノブ君が育てるキャロライナ―リーパー。農園周辺も辛く甘酸っぱい空気に満たされる。
半端者は近づくことのできない超激辛のリーパーを横目に、僕はふわふわとしたチャラい栽培をはじめようとしています。
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