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こんなにドキドキするお米は初めてかも

昨日、スエノブ君からお米をいただきました。

スエノブ君はまだ30代半ばの若者ですが、今年の4月、畑のきっかけを与えてくれた僕にとってはグリーン界第一の師匠です。

世界一辛い唐辛子キャロライナ―リーパーの専門農家で、農薬に頼らない土づくりから商品パッケージまで一貫生産をしています。

その彼が数年前から裏側で始めているのが米作り。

なぜ米なのかというと、それは元々原集落で稲作をされていた方の後継のお手伝いもありますし、米作りとはどんなものかという彼自身の勉強もあるでしょうし、そして何よりも圃場の健康を保つために田はとてもいいのだそうです。

米は春に育苗、初夏に水をためて耕す代掻き、田植え、除草、中干し、追肥。そして夏に開花し、水を切り、秋になる前に稲刈り。その後、天日か機械かで乾燥させ、脱穀、ゴミや不良米を取り除く選別作業、籾すり、精米、と育苗から食卓の上に並ぶまでざっと7ヶ月。

収穫後の畑は地域によって少しずつ違うそうですが、原集落では基本的に、一度土を起こし、緑肥あるいはたい肥を入れる人と、そのまま寝かせる人がいるようです。年が明け、春になった頃に再び土を起こし、その後、畦を整え、基肥(元肥)を与え、しばらく置いたらまた水をためて代掻きへと繰り返します。

地域の気候や品種によって多少スケジュールがずれこむようです。僕が原集落に参加させてもらってすぐに土起こしがあって、その時から周囲の方、スエノブ君の作業を見せてもらってきました。少しだけ僕もお手伝いさせていただきました。

彼は慣行栽培(一般的な化学肥料等を使う農法)とオーガニック栽培(薬品を使わずJAS認定の肥料のみを使用)の2通りを実施。前者は点在しながらも合計3~4反、後者は3~4a(0.3~0.4反)。

前者は中型コンバインで収穫し、機械乾燥。後者は小型コンバインを使い天日干し。

昨年はウンカの大量発生で米がかなり潰れてしまっていましたが、今年のは健康なまま育って豊作だったようです。

米なんてものはあって当たり前と思われがちですが、こうして人間の手間暇と自然界の絶妙なバランスが生み出しているということをつくづく実感できました。いやはや、本当に畑に出てから僕のおいしい観念は大きく変わりました。というか進化しました。

やっぱり、現実はすごい。この一年で得られた大きな大きな感動は、今まで25年の取材人生があったからこそだと思います。

さて、今からスエノブ君の米を食べるのが楽しみで仕方がありません。まずは慣行栽培のほうから。今朝5合用意しました。先ほどスイッチを入れたところです。

はよ炊けへんかな~

 

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