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おふくろが元気でよかった!

コロナ禍において家族との生活スタイルががらりと変わった、という方もけっこう多いのではないでしょうか。

我が家はそれまで、約1年共に過ごしてきたおふくろが介護施設に入ったままでられなくなってしまいました。

というのも、緊急事態宣言に伴い、コロナの感染を少しでも防ぐために、ある種の公共施設である老人介護施設といては、ここで一度アウトかインかをはっきりさせたい、となるのは当然のことですよね。

そこで、それまで通いだったショートステイ先の施設に、そのまま入ってもらうことになったのです。

もちろんおふくろはわかっていません。認知症というのがここで功を奏したというか。

そんなに酷くはないんです。誰とでも通常の会話はできますから。でも、自分がいる場所とか、つい先までのことが記憶に残らない。いいと思います。人生それほど大事なことは多くない。その瞬間が楽しければ。そして今までの人生に少しでも多くの幸せの記憶があれば。

コロナ禍においては建物のサロンにて、ガラス越しに携帯電話でやり取りすることができていました。またラインによるビデオ通話もできますし。

それが今日は僕らも建物の中にまで入り、パネル越しに肉声で会話ができるようになっていました。

犬を触るとかはまだできませんが、それでも肉声で話ができるとか、ちょっと動くだけで服がこすれる音が聞こえるだけで、とても近く感じることができます。ま、お袋に触れることができたとてどうってことはないんですけどね。

ただ、僕が誰かがはっきりしていなかったのはちょっと寂しかったけど。今までもたまにありました。でも普段なら途中で思いだすんです。けど、今日は最後までわかってなかったな、あれは。たまに見かけるおもろいあんちゃん、という具合です。僕はいつでもテンションが高いですからね。

でも、以前よりもすごく笑い顔がなじんでいるし、顔色がいいのがうれしくて。

しいていえば、早く外出ができるようになればいいなということくらいです。また一緒に車に乗ってイオンでもいって寿司を食べよう!と話してきました。

最後の最後、自動ドアを出ようとしたら「私の家に連れて帰って!」と大きな声を上げたときには一瞬どうしていいのか戸惑いました。どさくさに「また来るから!今はまだ強い風邪がはやってるから!」というほかなかったです。

おふくろにとって本当の幸せとは何なのか。自分の家に帰ることか。いや、色々訳ありのあの家にはもう帰らない方がいい。僕の家に住むのがいいか。僕は何が何でも、とは思いますがカミさんが不可能。

おふくろにとって一番幸せなのは今のあの形なのだと信じています。今年も元気に健康で笑って生きてほしいです。

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