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カテゴリー「ライターとして、料理人として」の記事

スローフード、そば、食紀行、旅、人などが得意テーマ。また料理人の端くれとしても

2017.08.09

震災前のカトマンドゥの写真集を更新

前にネパールの友人と共にカトマンドゥを旅した際の写真集を再整理。

どかーんと写真を増量したので見ておくんなまし。クリックすると画面が大きくなりまする。

カトマンドゥの旅には何かと特別な思いがある。

僕が帰国してから1週間後に大震災があったこともそうだ。

あの時、すぐに友人に連絡を取ると、無事で何よりだったが、旧市街の建物がかなり倒壊してしまったようだった。

我々が歩き倒した、タメルという最も栄えている地区から少し南にいった旧市街はなかなか酷かったらしい。

路地を練り歩き、迫り出した古い建物を見上げながら二人で言っていたのである。

もし、地震なんかあると、これ全部ぶっ潰れちゃうぞ~、と。

すると、本当にそうなっちゃった。

このあたりには、世界遺産の古い宗教施設が多くあり、中でも地域庶民に最も愛されているヒンディー系のセト・マチェンドラナート寺院は思いで深い。

境内にたくさんの物乞いがいて、肌の黄色い僕を見つけるやいなや、だーっと近寄ってきて、銭か食べ物をくれ。友に聞くと、どうやら彼らは本物の物乞いらしく、寺院に供えられる食べ物をあてにして日々集まっているのだという。

確かに、あちこちに置かれているお金には手を出さない。職業乞食ならあっという間だろう。

ということで僕は、ある老人男性にギャラ3ルピーと持っていたミント系の飴で色々写真を撮らせてもらうことにした。
牛の石像をバックに、手を合わせて祈る人々をバックに、その辺にぼてっとしゃがみこむ様とか。そこには、絶望と脱力に染まりきった覚めた目と、俄かでは生れない、野良人ならではの荒れた肌や乾いてもつれた髪の毛が地面に垂れていた。

たぶんこの旅で最高のカットが撮れたに違いない。そう確信していた。

しかし、帰国後、信じがたいことが起こる。ブログでも書いたが、わが家のアホ犬クロが、その3ルピーのスーパーショットの入ったSDカードをくっしゃくしゃに噛み潰してしまったのである。

現代は、データ復旧屋さんというものがあり、腕に自信のありそうなところ何ヶ所かに送ってみるものの、どこも破損が酷くて復旧は不可能という。これはトライするだけでお金を取られるのだが、結局5万円ほどかかった。もう10万円払うと、もっとトライできる、でも復旧の保証はないという、なんだか嘘みたいな誘い文句で誘惑してくる業者もいたが、さすがに総額15万円はちょっと。

それだけ払うならもう一度行ったほうが安い、ということで諦めたのだった。

するとその3日後にあの地震が起こった。

あの寺院はどうなった?他にも巡ったあちこちの寺院は?友に聞くと詳しいことはわからない。でも、かなりやられているはずだと。

あれ以来、ずっと心の奥底に、カトマンドゥの幻がへばりついたままである。

posted by (C)THALI

2017.06.27

スパイス3つで作る、旬のメイクイーンのサブジ

これはもう絶対にオススメであ~る。今この時期にこそ作って食べてもらいた~い。

拙著『絶対おいしいスパイスレシピ』巻頭でも特筆した、スパイス3つでカレーは作れちゃう企画の発展系でもある。

スパイス3つとは、クミン、コリアンダー、ターメリックのこと。

これは言わばインド料理(北インド)の信号機みたいなもの。何が何でもわかっておかないと車やバイクを運転する際、事故を起こしちゃうよ的な当たり前すぎるスパイスである。

な~んだ、そんなのとっくに知ってるよ。いやいや、そんな理論武装のための話じゃない。この3つは人生が1つや2つでは足らないくらい深~~~いスパイスだってこと。

薬学的には、この3つについてはすでに調べつくされまくっていて、世界中が認知しているといっていい。我がスパイスジャーナルでも近畿大学の薬学部をあげて様々な感応検査や分析を行なった。

とにかく、わかればわかるほど凄いスパイス3なのだ。日本の味噌と醤油と出汁みたいなもんかな。

というわけで、今回は季節がらというか、ジャガイモ不足というか、日本人はほとんどがジャガイモであるだろうから、あえてメイクイーンを使ったサブジを提案しよう!

メイクイーンとは同じイモでもジャガイモとは使い道が違うものである。ずっと飲食の現場一筋で生きてきた僕に言わせれば、これはただただ形を崩したくない時に使う芋という感覚がまず強い。

マッシュ、あるいはほくほくさせたい時は男爵などのジャガイモ。歯応えと形、艶をつけたいときはメイクイーン。

しかし、メイクイーンでも溶かしきることを前提として使う場合もあって、そんな時はだいたい食感を狙っている。言葉では言いにくいが、大雑把に言ってジャガイモはざらざら。メイイーンはさらさらといった具合。

さらに芋の癖が薄いというべきか。よく言えばジャガイモは香りが豊か。メイクイーンはさっぱりとしている。

だからどちらがいいという話ではなく、日本のインド料理の場合の多くはジャガイモを使用しているであろうから、あえてメイクイーンでやるのも普段とはまたちょっと違って新鮮やで!という提案である。

誰でもできるので、よし今日こそやったろか!と思う方はぜひぜひ。100キンで売ってるスパイスでも可能。
 
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*レシピや写真の無断転載は固くお断りいたします。
 

●『メイクイーンのサブジ』レシピ

子供や年配の方も安心して食べられる!

・材料(2人分)

メイクイーン 200g *小型3~4個くらい(皮をむいて1~2センチのさいの目切りにし、水に3分ほどつける)

ニンジン   100g *小型1本程度(皮をむいて1~2センチのさいの目切り)

シシトウ   4~5本(ヘタを取って輪切り。なければピーマンでも可)

トマト   ホールトマト カットタイプ100g(フレッシュでも可)

ガーリック 1/2片(粗みじん切り)

塩     3~4g *小さじ2/3~1(出来ればブラックソルトや他の岩塩がよい)

サラダ油  大さじ1

水     1カップ~
 

・スパイス

 ターメリック、クミン、コリアンダー  各小さじ1/2ずつ *合計4.5g
 

・作り方

1.鍋を火にかけてサラダ油、ガーリック、水分を切ったメイクイーン、ニンジンをいれて炒める。

2.メイクイーンに透明感がでてきたら、塩、スパイス3種をいれ、混ぜたら蓋をして蒸すようにして炒める。焦げ付きそうな場合は水を50ccほどいれる。約3分。

3.水を100ccほど加え、さらに3分ほど煮る。

4.メイクイーンに十分に火が通り、全体が馴染んでいたらトマトを加え、2,3分煮る。

5.残りの水をくわえて混ぜる。ここで好みの水分量に合わせる。

6.メイクイーンやニンジンが柔らかくなったらシシトウを混ぜる。

7.塩分を確認したら器に盛り付け出来上がり。生姜のせん切りをトッピングするとなおうまい。

*辛みが欲しければ、仕上げにレッドペパーを適量ふりかけるとパンチ力あり。

2017.06.08

ライターと編集者はドライバーとナビゲーターのようなもの

ロケハンって言葉をご存知だろうか?


本当の意味はしらないけど、我々ライターなどが取材先探し、あるいは下見に行く時に使う言葉である。


最近は、ネットやブログ、SNSを軸に動く旧メディア(テレビや雑誌など)が増えていると聞くが、少なくとも僕がやらせてもらっている仕事先はいまだにアナログ構造だ。


まず、どんな企画かってところから始まって、じゃどんな人や店などがあるのかな、写真にこだわるならいいポイントはどこかいな、などと、実際に現場を皆で渡り歩いて調べていくのである。


僕なんかは日常から頭の中に自然と色んな企画が浮かびまくっているので、暇になると結果的にロケハン作業を延々とやってしまう。これは幼少の頃からの習性。


生まれもってのロケハン体質なのである。


そんなだから、雑誌、広告媒体、なんであれ、実はこれこそが一番楽しい。


しばしば編集者やカメラマンなどと共にロケハンに行くこともある。そして、彼らの中にもたまにロケハン体質な者がいたりする。そうなるとさらに倍楽しい。


今一緒に行動している編集者なんかはかなり楽しい。


この間も、日本海近くのある店の周辺を調査してドライブしていたら、見晴らしのよさそうな公園があったので車を停め、外へでたとたん「うわっ~、なにあれ~!」と言って、どたどたと芝生を駆け下りていった。


僕は目的の店の位置や、その背景を感じ取ろうと見晴らしのいい丘の上から遠くを見ていたのだが、彼女はどうやらアスレチックの遊具に目が行ったようで。


ロープに垂らされた直系30センチくらいのボールにつかまり、端っこから勢いをつけて滑るのである。距離は15メートルくらいあるだろうか。がらがらがらと子供のようにはしゃぐ。


この日はまたどういうわけ?というくらい快晴で、そこらへんに花が咲いており、もうそこはドラマのワンシーンのよう。


つられるようにして僕も一緒に遊び写真を撮りまくっては、いつのまにか顔がヘラ~となっていった。


こんな風にただただ楽しいって何年ぶり、いや何十年ぶりだろう、ととても嬉しかった。


しかしだ!これはあくまで仕事。僕たちはその店と人にまつわる背景を感じ取り、少しでもその人のことを理解することがミッションである。


公園は公園で素敵なのだが、それはさておき本題を忘れてはならない。


実は彼女、めちゃめちゃ豆だし感性が豊かだし面白いやつなのだが、軸が瞬時にぶれるのである。というか消える、というかもしかしたら元々ない?


ライターとはラリー(荒野や山岳を走る冒険レース)のドライバーのようなもの。編集者とはナビゲーターのようなもの、とたかだかこの道25年の僕は思っている。


ナビゲーターとは助手席に座って、地図や方角、ペースを管理し、常にドライバーの隣で、突然の質問に応えたり、現在地を伝えたり、時に注意を与えたりする役割のこと。道を間違ったらすぐさま修正の指示を出さなければならないし、ペースが遅ければ具体的にあと何秒追い上げろと声を上げなければならない。


そうやってドライバーはただただ体力と技術でもってその場の壁をクリアしていくのである。


ラリーにおいてドライバーとナビゲーターは常に一心同体でなければレースにならない。2人セットで茨の道を駆けて行くのである。それでドライバーがミスれば事故をするし、ナビゲーターがそっぽを向いていたらコースから外れてしまって、その瞬間に負けが決まる。


ドライバーとナビゲーターが1台の車に乗って、2人が同じ目的に向かってはじめてレーサーというひとつの生命体になるのだ。


う~ん、彼女はすぐに自分を見失ってしまうところが大きな大きな弱点である。それはまるで道に迷ってしまったナビゲーターのようなもの。糸の切れた凧、帆を失った舟である。はっきりと言って、自分のコントロールができないのだ。


公園のあと、取材したいと思っている人とあった。でも、話を聞くばかりで結局こちらがどうしたいかということを表現することはまったくというほどできなかった。


言葉はそれなりに放っているのだが、何にも見えてこないのである。一応カシコそうなんだけど、実は真っ白?という感じ。


で、その空虚を補うために、彼女は尋常ならぬ人たらし能力を身につけている。これはおそらく天性のレベルと思われる。取材をする上においてはとても強い武器になるのだが、使い方を誤るとただの思わせぶりの男たらしでおわる。吉凶紙一重の武器なのだ。


彼女はこの武器でもって、数々の、おそらく特に男たちを魅了しては味方につけてきたのだろうが、本当にいい男はそんなタヌキに騙されるわけがないし、近寄ってこようともしないはず。


この時の対象者は彼女にしたらお父さんみたいな年頃の人で、その上たまたま自己主張の強い性格だったから、色々と気づかって相手にしてくれて、その場はつながったけども、それはそれで本題とはまったく別の方向である。


わざわざ片道3時間をかけて、交通費を払い、数千円の料理代を支払い、ご挨拶ができたといっても、それだけである。


これは長い原稿である。同様の人・店がほかに2軒ある。


それぞれ遠くはないが近くもない。距離があるので、その後の調整は至難である。さらに締め切りが22日という殺人的スケジュール。僕はほかに大きめの仕事を3本並行している。今回ばかりはそちらに差障りが出そうで怖い。


実は彼女と仕事をするのはこれで3,4回目くらいであるが、今まで同様の繰り返しであった。結局彼女は何も出来ていないので、ぜんぶこちらがケツを持ち、決断も下し、取材を終えてから一人で取材しなおしなどという、とてつもない仕事量となる。


編集者とは名ばかりで、実はめちゃくちゃお守が大変な他力本願っ子なのだ。


しかし彼女は悪い子じゃない。なかなかにいいやつだから放っておけない。


なんとかそういう自分に気付いてもらいたいと思って、先日もずばっと言ってやった。が、どうやら彼女は、僕のことを単なる頑固親父としか思っていない様子。ふむ、わかっていないことは確実だ。


僕は今までたいがいの道は歩いてきたつもりであるし、今もその進行形である。編集者、企画担当として動くこともあるし、何人かを束ねてチーム行動となることもある。クライアントと共に制作していく仕事も多く手がけてきている。その上で思う。とりあえず彼女は手強い。学校の勉強はできるのに、戦場(社会の現場)で学ぶ力があまりにも乏しいのだ。


参ったなぁ、逃げたいけど逃げられない。これはきっと、昔悪さした女性たちの恨みが返ってきてるんだろうな、なんて思ってみたり。


たぶん取材当日はカメラマンのアシスタント状態となって、取材をした気になって帰っていくんだろうな。それではますます最終的に僕がけりをつけてやる役回りになるばかり。前例がすべてをモノ語る。


時間もないらしい。そして企画も揺れている、というかよくわからない、というか本当にちゃんと立っているのか?いや、そもそも本当にナビゲーターをやってくれるのか??? これまた前例からして、撮影ごっこでおわるに違いない。


ロケハンはあんなに楽しいんだけどなぁ。何度言っても彼女はたぶん気付けていない。


これほどに、取材・執筆を憂鬱に感じてしまう仕事もそう多くはない。


彼女が成長できるために僕にいったい何ができるんだろう。う~ん、正直になる以外なんも思いつかないや。俺もまだまだやなぁ。

2017.06.03

よろしくディレイのインド日誌

何度もいうけど、貧乏暇なしは本当、いや真実である。インドから帰ってきて早1ヶ月近くが経ってしまった。

雑用と言ってしまえばそこまでだが、とにかくやらなければならないことが生きるほどに増えていくのだ。これほど非合理で非能率なものはない。

僕の時間当たり単価はいったいいくらなのか。考えたことは一度もないが、大人になるにつれ、そういう考え方があることを知ってしまって以来、なんとか悲しんでみたいが数学が弱いのでいまだに計算ができていない。ま、いいか。

さて今さらであるが、今回のインドの日誌の一部を抜粋してここに公開しようと思う。

ライブでないと日誌の意味はないといわれそうだけど、いかんせんインドは何事も遅れる国なので、そこんとこは「よろしくディレイ」ってことで。

時系列はむちゃくちゃだけど、全13日間のうちの最後の2日の間に書いた日誌である。日誌だからして校正はナシ!そのまま生原稿を貼っちゃおう。

場所は南インドのチェンナイ郊外。ではどうぞ!
 

『急激な発展を遂げるインドがちと心配』

インド11日目。27から28は移動と観光であったが、29日の夜から6日の朝までの8日間ずっとホームステイ。

あとは、ご親戚の家のご飯をいただき続けてきた。しかも10日間100%ベジ料理。乳製品を含むインドで最もポピュラーなベジスタイルである。ま、僕の場合、日本にいるのと感覚がほとんど一緒であるが。

昨夕チェンナイに入り、先ほど今回の旅で初めての一人飯をいただく。ホテルのブレックファーストはこれで二度目。

1度目はデリー29日の朝だ。こちらは中級やや低めといった感覚であったが、今回は中級~高級一歩手前のクラスである。お湯も出るし、トイレの水洗も馬力がある。

チリと油と乳脂肪がきいたラジャスターンとは打ってかわり、何事も控えめのさらりとした南インドの朝ごはん。

チェンナイから30キロほど離れた町のホテルに泊まっている。ここは7年前にも訪れた場所だが、当時の面影はかろうじて残るものの、近代化が著しく、ぱっと見には田舎町とは思えない。

サンバル、ヴァダ、ウプマ、ココナッツチャトニー、そしてスイカ。ぜんぶおいしかった。南インド典型の食事だ。ドーサは昨晩たべたのでパス。どれもおいしい。日本にあったら流行るだろうな(でもないか)。

ただ昨晩のチャイも等しく、今朝のミルクコーヒーもミルクが濃すぎてちょっとしんどい。ムジーブに言わせると生クリームみたいなものを混ぜてるよ、とか。

まーなにわともあれ、まず確実に今回のインド旅で僕は太った。インド人も巨漢デブ肥満が目立つ。貧困からのバブル経済で一気に贅沢が加速中のよう。

昭和10年生まれのうちの親父も同じようなものだったかもしれない。享年44歳。インド人たちよ、みんな気をつけなはれや。

2017.05.30

仕事の合間で整理に励む

インドから帰って来て以来、必死のパッチ生活が続いている。

その上体重が行く前に戻ってしまったからやっぱり割に合わない。まぁ1キロだけだけど。

増えるということは、まさしく原稿ウィークだからだ。パソコンとにらめっこは本当に身体に悪い。

目もますます悪くなる。このままじゃあかん!と思うほどに夜中に抜け出して、川や海まで走って釣りに行きたくなるわけだが、なんというのか、自然のカンってやつ?がめちゃ衰えているのがものすごくわかる。

あかんあかん、仕事は?パソコンは?自然力を失う狂気のマシンだ。

僕は空の色や風の匂い、海の膨らみ、川の音が聞こえなくなると僕で無くなってしまうのである。

でも貧乏暇なしはもう諦めの宿命で、体重が戻ろうとも、肩が凝ろうとも、目の前の現実を受け入れ続けるほか生きる道はない。

お袋のことは、インド前にいろいろ家族会議を繰り返して、今は少し楽になった。

が、合計2300枚の写真と、今回もまた濃厚すぎるルポルタージュをなんとか整理しなくては。

その割にいつも実りが薄いのも悲しい事実。あぁこういう人生がいつまで続くのか。

と言うわけで、ぼやきながらもまた匍匐前進に戻ります。

今回はネチネチと言うだけの回と言うことで。ほな

2017.05.19

インドのスパイス石鹸

もうずっと昔からのことなのだが、僕は海外に出るたびに、その国の石鹸が気になって仕方がない。

カリフォルニア、ハワイ、スペインマヨルカ、カンボジア、タイ…石鹸を手にとってはクンクンと犬みたいになってしまう。

とにかく夢中になってしまうのだ。気持ちがよくて瞬時に我を忘れる(笑)。

今回のラジャスターンとチェンナイの旅でも、いくつかの気に入った石鹸を買ってきた。


これは、いかにもな石鹸、これぞ石鹸という匂いがする。その正体はサンダルウッド。そう、白檀である。

日本でも線香や扇子に使われていて、仏教を通して日本に伝わったのではないかと思う。が、だからと言って仏壇の前にいるみたいってわけじゃない。

めちゃ清らかな気分になる。心の埃がスーッと揮発していくような感覚。白檀はスパイス&ハーブの中では珍しく、加熱をしなくても香りが高いと言われる。

とこれだけなら世界各地にあるし、さほど珍しくはない。僕が今回わざわざ買ってしまったのは、ここにターメリックがブレンドされているものがあったから。

ターメリックが炎症や傷を癒すということは、スパイスジャーナル(カワムラが2010年3月に創刊したスパイス専門誌。愛称スパジャー)やテレビ、ラジオなど、あちこちで語り続けてきたことだが、実は美白効果もあるという。

前々から噂は耳にしていたのだが、ほんまかな、という思いがなくもなかった。が、ターメリック入りの石鹸がちゃんと存在しているのを見ると、あぁやっぱりそうなのかとちょっと感動。美白効果に興味はないが、とりあえずサンダルウッドの香りwithターメリクを全身に塗りたくりたい。

次に目を引いたのがニームの石鹸だ。ニームとは、よくアーユルヴェーダやヒンドゥー教徒の神へのお供えなんかで見る植物である。

これは、人の家の庭や道端、荒野にもわんさかと立っている。けっこう大きい常緑樹で、今回も5メートルくらいのニームをあちこちで見た。

2年前バンガロールのある医師のお宅でも、この葉を内臓のケアに使ったり、お腹の虫下しのひとつとしても使うのだと聞いた。とにかくこれは神が人間に与えた万能薬だと言うのである。

うーん、今回買ってきたこれが使い心地よければ、次回はしこたま買い込もうっと。

次はミントである。実はインドはハッカ属世界トップの生産量を誇る国。これには何種類もあるが、スペア、ペパーはもとより和種ハッカも大量に生産されていると聞く。

和種ハッカはメントール成分が豊富なので、やはりミントオイル(ハッカ油)が目的なのだろう。つまり、加工品だ。薬品をはじめタバコや歯磨き粉、日本ならお菓子にも多用されている。

今回のインド旅は盛夏だったこともあったせいか、やたらとこのクール石鹸が目立った。実際に体温を下げることはないらしいが、冷感を刺激するという。(詳しい話はスパジャー12にも書いた!)

大阪の夏は湿気とスモッグで気怠さ満タン。強力ミントパワーで凌げるのではないかと期待している。


そして最後がレモン石鹸。これはもう美白効果とか抗酸化作用など日本ではアンチエイジングに役立つことですっかり定番選手だが、男の僕としてはそれよりもとにかくあの香りがたまらない。

柑橘の香りの中で眠りたいくらい大好きだ。昔もよくレモンでソースを作ったっけな。

実際に使ってみないとわからないけど、もしこのブランドがいい感じだったら、次回はこっそりと女性向けの土産にしようっと。

今回はこの4種類。今まで数え切れないほど世界の石鹸を買ってきたけど、人に話しても誰も興味がないみたいで、ずっと孤高の趣味になっていた。

誰も聞いてくれへんのやったらブログで書いたるわい。ちゅーことでまた!

2017.05.15

ラジャスターンのアルバム

今回のインドは、インドの中のインド、インドで最もインドらしい、と言われる北西部のラジャスターンを中心に廻ってきた。

帰国後、連日整理に追われていて、昨日でようやく20%ほどクリア。

まだまだ先は長いなぁ。

取り急ぎ、先行してこのブログにお気に入りの何枚かを公開したいと思う。

データがありすぎて目がくらくらするわ~。

 

クリックすると大きな画像を見ることができます!

2017.05.14

いまのうちに雑感メモ

深い旅とは、どれだけ覚醒が起こったか、ということだと僕は思っている。それは自身の気づきであったり、新たな考え方の発見だったり、消えていた何かが蘇生したりと、いわば自身革命だ。

そんなときは、普段当たり前だと思っていた光景があらためて新鮮に感じたり、同じものでも違って見えたりする。

まいど、海外から帰ってきた後は似たような感覚になることが多いが、今回はその感度がいつもよりさらに強い気がする。

でも、この感覚は、弱火の煮込みみたいなもので、少しずつ馴染んでいってしまう。

帰国した直後が一番感度が高く、徐々に慣れていって、その後の生活が慌しいほど慣れるのが早くて、いつのまにか消えてしまう。これが一番もったいない、といつも思う。

僕自身、何度この感覚を忘れないで大切にしておこうと思ったことか。でも、やっぱり消失していくので、そのたびに、人は環境によって生かされていることを痛切に感じるのであった。

今回はブログという文明の利器を使って、人様に顕にすることで、より緊張感を持って、あれこれと鮮明なうちにメモをとっておくとしよう。

 
●変わって見えるもの。変わったもの。

空気・・・・甘い。ほどよい湿度。あと単純な話だが、身体がようやく熱波になれた頃なので妙に寒く感じられる。ジョドプールの最高気温が43℃、最低気温が27℃。チェンナイの最高が44℃、最低が29℃であった。

街並み・・・異様なまでに綺麗に見える。スカスカ。人は少ないのに側が多い。文化がほとんど見えない。

歩いている人・・・ほぼ全員、人を見て歩いていない。下かスマホか、どっか知らん振り。ま、これは元々僕が人の目を見る癖がある上に、スマホが板についていない、というのがあるかも。

いつもの犬の散歩の公園・・・人の歩行スピードがゆっくり

車・・・静か、スピードが速い、綺麗。

台所やガスレンジ・・・・あぁ、また色々やらなきゃ、という、ややだれた感じ。旅の間は、何もかも誰か他の人がやってくれていた。

ゴミ・・・街はきれいだがマンションやコンビニでもゴミが多い。インドは一見汚いが実はゴミが少ない。

パソコン・・・毎朝スイッチをいれているのだが、翌日とその翌日は入れ忘れてた。

カミさん・・・優しくて怖い。見るのが照れ臭い。また、そう思う心情があること。

シャワー・・・入ることそのものを忘れている。4日ほど経ってリズムを取り戻した。

ペットボトル・・・やたらと分厚くて硬い。インドのそれはペラペラで薄い。

自分の顔・・・どうでもいいような顔になっている。緊張感がないという意味で。

身体のデータ・・・帰国した日の体重は1kg減、体脂肪3%減、内臓脂肪1%減、体内年齢5歳若。2日後以降は元に戻ってしまった。なんでやねん?

 
●変わらないと感じるもの。

行き着け歯科女医の美しさ。

アホ柴のクロの図々しさとアホぶり。

犬の散歩の公園の木々の匂い。

チャイを入れて飲む習慣とその味。

ヨーグルトを食べる習慣とその味。

しばしば作るダールの味。

ふぅ、どうせまた忘れるやろなぁ。ほな、仕事しまっさ~
 

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2017.05.13

束の間の旅からさめて

おかげ様で、笑いあり涙あり、美味しいやら暑いやらの超ディープなインド旅ができた。

9日無事に帰国し、翌日から平常通りの生活に戻っている。

仕事プラス片道一時間かけてのお袋のサポートプラス家事、というのが僕の平常パターン。

そして一昨日はお袋の所へ行っていたのだが、まさかの大発見があった。

それは、僕の本当の出生地が判明したことである。

今の今まで、大阪の藤井寺市と思っていたのだが、本当は羽曳野市だったという驚愕の事実。

なぜわかったかというと、昨夜お袋が財布がないと騒ぎ出し、あちこちをひっくり返して探しているうち、僕の母子手帳が出てきたのであった。

おおっ!これは夢にまで見た母子手帳ではないか‼︎

僕は自分の母子手帳を見たのは初めてである。

昔何度か聞いたことはあったが、そのたびに「わからない」と言って一蹴されてきた。

それが昨日はその辺の書類棚にポカーンと、けっこう簡単な所に置いてあったのだ。

ドキドキで中を開くと、妊娠してからの成長記録や健康状態、出産した病院の名まで書いてある。

そして何よりも嬉しかったのは親父の名前も書かれてあったこと。もう37、8年も墓参りへは通うものの名前を見ることはまずないから。

俺もこうして愛されて生まれてきたのだな、と感慨深く見入ってしまった。

宝物が出来た!

いや、それにしても戦前戦後生まれじゃあるまいし、50歳を越して自分の出生地がわかるなんて、バロムワンに仮面ライダー2号世代の中ではたぶん絶滅危惧種ではないか。

その住所を調べると、最寄りの駅が藤井寺だし、ちょうど市の境目あたりなので、お袋の中ではそうなったのだろうと思われるが。

ま、今さらいいけど。

自分の本当の出生地を知れたことは僕的にはかなりの大発見である。

ちなみに財布については昨日、義姉が見つけてくれた、とお袋から電話があった。

もしかしてインドの神様からのプレゼントか⁈ 今回はけっこうあちこちで神事に参加させてもらったからな〜

インドの神様!おおきに‼︎

2017.05.09

帰国後まずはこれから

一時間ほど前にインドから帰えってまいりました。

ブログを読んでくださっている皆さん、ありがとうございます!今回の最高温度44度の熱波の中でもなんとか無事に旅をすることができました。

いや~今回は本当に濃厚な旅だったなぁ。昨夜一睡もしていないこともあってか、いまだ興奮が冷めやらず、何からどう話していいのかわからない。

とにかく、いつものようにまずは顔を洗って、バッグの中身を解放し、エクレアシュークリームを食べた。

普通は2週間くらい海外へ行ってると日本食を食べたくなるものだと思うが、どういうわけか僕はシュークリームやエクレアを食べたくなるのであった。

スパイスまみれなのは日本と同じだから、インドそのものに大きな違和感はあっても食事に関してはまったく違和感がないという変な状況。

また放って置かれると、僕はもう10数年前から肉や魚も殆ど食べなくなっていて、肉食のカミさんがブチ切れたときだけ付き合う感じ。

また、あのコテコテのうるさいのがうざいのに、ネイティブインド人たちとしょうもないことを言い合っているのも日本とほぼ同じ状況である。

ま、余談はさておき、シュークリームと後片付けをそこそこ済ませたら、次にやることはデータのバックアップだ。

そう、我が家のアホ柴のクロが関空の麻薬犬並みの速さで匂いを嗅ぎつけくちゃくちゃと嬉しそうに食ってしまうからだ。

こいつは紙焼きであれSDカードであれ写真が大好物。カミさんに内緒で隠していた昔の彼女の写真5、6枚も全部食べてしまった。いったいどうやって嗅ぎつけ、その箱の中の袋を引っ張り出してくるのかと思う。本当に不思議である。

一昨年のネパールのデータを食ってしまった時は失神しそうなほどショックだった。あれ以来、国内外内容を問わず、数千枚ものデータを撮ってきたらまずはバックアップ、という癖をつけている。

今回のカット数は2300枚ほど。普段なら多い時で1週間4000枚くらい。少なくても3000枚は撮る。

今回は13日間でこの数だからそれほど多くもない。つまり、それほど内容が濃かったわけである。

人と共に行動し、その時間を大切にしようと思うほど撮影に執着するのは至難だ。日本にもフォトジャーナリストなる人が存在するが、それがいかにプロフェッショナルなことか。

でも、まだまだ未熟ながらも、僕も20年以上前からやり続けているわけで。それでも手が追いつかないほど今回はディープ&ラージな旅となった。

おっとようやくデータのバックアップが完成したようだ。今日は帰国の報告を兼ねてひとまずここまで。この後はメールの確認をいくつかとスパジャー関連、ファックスの確認なども目白押し。

寝たいけどアカンね~

写真は結婚式前夜祭にこれから参加するための儀式を受けているところ。相棒のインド人君の写メより

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