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カワムラケンジオリジナルの6つの屋号とSNSはこちらです!(盗作、剽窃、模倣にご注意を)

前回も少し書きましたが、あまりにも悪質なので、ここで一度明らかにしておきたいと思います。

僕カワムラケンジが狙われるようにして、盗作、剽窃され続けていることをご存じでしょうか?

そのまま模倣せずとも、実に紛らわしい表現を使うものもあります。

こんなことは自分のブログで書きたくもない、とずっと思ってきましたが、せっかくのコロナ禍騒動での家自粛期間で時間はあるし、先日も間違って買い物した方、また、お店へ行ってきました!(今の僕はお店をやっていません)と声をかけてこられた方、がいたので明らかにしておこうと思った次第です。

いくつもありますが、ここに代表的なものを列記しておきたいと思います。みなさま、騙されないように、いま一度ご注意お願いします。

 

カワムラケンジのオリジナル 6つの代表的なリスト

(1)『スパイス10割石臼自家製粉カレー P AGE HILL』・・・1997年、大阪・箕面の古巣「P AGE BAR」を間借り開業。1998年2月頃に終了。

(2)『THALI』(ターリー)・・・1998年夏、三重・松阪で独立開業。店名はインドの定食を指す。それまでインド料理と言えばカレーライスばかりだったことに対して、新たな提案をしたいという思いでこの屋号とした。2001年1月にクローズ。その後、大阪へ戻る。

(3)『スパイス料理研究所 club THALI』・・・2007年、大阪・箕面に開設。書斎とキッチンを併設したことでこの名前を思いつく。当時は料理研究業と、撮影用の調理をする仕事と、著述業をしていた(今も同じか!)。近隣住人の要望により、毎週日用のみ食堂として開放。飲食店営業と著述業のけじめをつけるために、あくまで著述業がメインであることから、屋号を『club THALI』とした。「club」は店以外での活動を意味して。2008年初夏にクローズ。

(4)『club THALI online』・・・2008年、上記『スパイス料理研究所club THALI』の日曜限定食堂に来店されるお客様のご要望により開設したオンラインショップ。スパイスキットやガラムマサラ、チャートマサラ、チャイセットなどは、1998年『THALI』のお客様たちにより育てられた商品で、オンラインショップは今なこれらを中心に販売中。

(5)『Spice Journal』・・・2010年3月創刊。当初は季刊、3年目より年3回刊、スパイス付録付き、定期購読システム、A4判型、中綴じ後に無線綴じ。スパイスのみをテーマとし、旅、レシピ、薬学、栄養、ヨーガ、漫画、イラスト、人、メニュー、農、スパイスそのもの、など多岐に渡り、スパイスカルチャーを印刷物で表現。また、すべてを英語バイリンガルとした。手売りで定期購読を募ることから始め、半年後にラジオで取り上げられたことから一気に名が知れ渡り、何軒かの書店でも扱ってくれることに。テーマをスパイスに絞り込んだこと、英語バイリンガルにしたこと、毎号内容の違うスパイス(ブレンドやオーダーメイド)を付録としたこと、などなど各方面から、日本初、世界初と称賛を受けました。

(6)『カワムラケンジ』・・・(笑)2018年夏に幻冬舎より「おいしい&ヘルシー!はじめてのスパイスブック」という本の刊行に合わせて、販促活動の一つとしてSNSを使う頻度が増えたのですが、それとまったく同時期に、ある特定の「カワムラケンジ」同姓同名のアカウントが一気に露出しだしました。もちろん日本に同姓同名はいくらでもいると思いますが、カタカタ表記で、しかも僕の関連するところにへばりついて現れる。これは出版社も確認していて、あるSNS企業に相談したのですが、アカウント凍結は不可能と想像通りの傍観状態で、結局放置以外に手はありませんでした。そしてもっと気持ち悪いのが、販促活動が落ち着き、SNSなどで拙著の話題が出る頻度が減った1年後くらいに、その怪しいアカウントの更新もぴたっと止まったことです。そりゃ、いくらでも逃れようはあります。でも、密着されていたことは明らかです。僕の本業は、スパイス料理研究家、物書きです。

 

僕カワムラケンジはこんな顔!(笑)この顔がそのお店にありましたか!?

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僕カワムラケンジのモットー

A.あくまで経験してきたことの中で生まれたこと、気づいたことを題材にしています。

B.オリジナル志向。人のモノやアイデアをパクろうと思ったことがない。興味がないのではなく、体質的に物事を研究してしまうタイプなのでそうなります。でも結果的には既出の結論と同じ結論に至る可能性はありますし、その時にその事実を知りえない、ということはありえるでしょう。

C.バンドワゴンを作らない、乗らない。バンドワゴンとは昔からの広告手法で、かつては企業間でのやりあいでしたが、最近は情報過多時代だからか個人がそういうことを平気でやる時代になりました。要するに複数人が群れて騒ぐと、他の人もどんどん吸い寄せられていく現象のことです。集団化による孤独化・端数化の仕分けをさせる、とも言えます。心理学の乱用です。日本人は特に弱いといわれます。乗り遅れたら干されてしまう、独りぼっちなってしまう、仲間外れになってしまう、という恐怖感を煽った手法です。バンドワゴンの燃料は線引きが必ずあることです。狡猾な人は線引きする必要のないところに、こっそりと線引きを作るのが巧みです。線の向こうは悪みたいすることも上手です。どちらもでない、そこには本来線は存在しなかった、そんないい意味での緩さが大事だと僕は常々思っています。

ネット時代になって、言葉の盗用や乗っかりが急増しているそうですが、それと同時に証拠を揃えようがないやり方も増えているらしいです。

本当に悪質なやり方だと思います。

この10~20年で、捏造や盗作、のっかり、悪質な正当化などなど、質の悪い日本人も多くいるのだな、ということを思い知りました。無名有名にかかわらず、その似たものは本当に僕カワムラケンジが創り出したものか!?十分にお気を付けください。

僕一人が狙われているだけならまだしも、一番の問題は、お客さんが騙されてしまっていることです。多くの方から、これは本当ですか?このあいだお店に行きました!あの本素敵です!などと声が届くたびに胸が痛くなります。

それって偽物ですよ、と言うと、みなさん顔が硬直します。

なぜ、僕なんかの物真似をするのか、と思いますが、僕はそういうことに頓着がなく、その上貧乏暇なしできたから隙だらけなんでしょうね。

最初のころは、ここまで真似され続けるというのは、それほど自分がやってきたことが魅力的に見えるんだろう、などと周囲に行っていたのですが、ここまでいろんな人から言われるということは、やはり手を打つしかない。

これ以上続くようなら法的措置に踏み切ろうと思っています。面倒だけど、騙されてしまうお客さんのためにやらざるを得ない。

ひとまずは、みなさま、それに飛びつく前にいま一度ご確認をお願いします。

捏造や盗作をする人というのは極めて巧妙です。だいたいそういう人というのは、かなり印象がよく、話も言葉使いも巧い。だからどんな難関も切り抜けていけるし、人をかき分け、時にひとを上手に抱き込み、のし上がっていくのです。僕くらいじゃないですか!?今なお貧乏暇なしは(笑)

現在の僕から言える見極めポイントは、先述の6つの項目です。特に年号など気を付けてみておいてください。

僕についてのニュースは、カワムラケンジのパーソナルサイトが確実です。そして、必ずこのブログやSNSでも書くようにします。メルマガはスパイが潜り込んでいることがわかっているので、残念ながら最近は更新しておりません。

このブログやSNSでも、逐一情報を抜かれてしまっていると思われますが、それでもお客さんのためにこのまま続けます。どのアカウントも大切な情報はできるだけ共有していますので、どれか一つだけでもけっこうですので、ブックマークなど登録をお願いします。SNSでも紛らわしいアカウントがあるようです。じゅうぶんにお気を付けください。(あ~大変な世の中!)

 

カワムラケンジのパーソナルサイト「Kawamura Kenji」

カワムラケンジのSNS

1.カワムラケンジ プライベートのツイッター「カワムラケンジ(Spicejournal)」

2.スパイスジャーナルの公式ツイッター「スパイスジャーナルのカワムラケンジ」

3.カワムラケンジ プライベートのFB「河村 研二」

4.スパイスジャーナルのFB「Spice Journal」

5.カワムラケンジのインスタグラム「kenji.kawamura_spicejournal」

『THE KURATA PEPPER』発売!(12/16補足あり)

皆さんご存じでしょうか!?クラタペッパーを。

僕のブログやSNSをご覧になってくれてる方はもうご存じの方が多いかと思います。

最近ではアウトドア雑誌BE-PALのウェブ版でも何話か続けて書きましたし、大阪の老舗グルメ雑誌「あまから手帖」にも。

あ、そういえばつい先日「anan」でも紹介したっけな~

あれあれ!ちょっと待って!そういえばいつぞやANAの機内誌「翼の王国」にも!

それにラジオでも言ったことあったっけ!!

なんや~僕が一番のファンかもしれませんね(^^;)

まだご存じない方、よかったらこちらでも読んでみてください。

BE-PALのウェブサイトにあるカワムラケンジのパートです。さらに一番下に我が『Spice Journal』FBにもクラタペッパー写真アルバムがありますのでこちらもよければ。★最近『SpiceJournal』模倣本が出回っているらしいのでご注意ください!

 人類史上最強のスパイス「胡椒」を求めカンボジアへ

 なぜカンボジアで胡椒なのか

 カンボジアのクラタペッパー農園で摘んだ緑胡椒で料理する

 カンボジアのクラタペッパー農園で摘んだ緑胡椒で料理する2

 Spice Journalクラタペッパー写真アルバム

クラタペッパー代表の倉田浩伸さんの魅力は尽きることがありません。それほど何度書いても飽きがこない方なんです。

そして何よりとてもご縁も感じます。今回、クラタペッパーさんが上梓されたのは小学館。実は先述のBE-PALも小学館なんですね。

今思うとそもそも倉田さんとの出会いが共通の知人からでした。その友人はテレビカメラマンの仕事を辞めて、しばらくスチールのほうで作品を溜めて、傍らでネットデザインをやったり。当時の僕のホームページも彼に作ってもらいました。

で、その後突然、何かに憑かれたかのようにカンボジアへ移住してしゃにむにボランティアをやりだしたんです。

その時に倉田さんと知り合いになったようでした。

でも、それが何で僕とつながったのか、というと、これまた東京のある編集者の一言があったからなんです。テレビかなんかで、カンボジアで胡椒を育ててる日本人がいるとかで、当然カワムラはそのこと知ってるよね?となって、いやそんなの初耳です、と返したら、そりゃ大事件だ!となって、ほんまやな~と。

それから元カメラマン君に、倉田さんてまさか知らんやろ?と尋ねたら、いやそのまさかです、と返ってきた。うぉぉぉぉ!となって、しばらくしてから会いに行ったんです。

その時に密着取材させていただき、当時僕が主宰していた日本初のスパイス専門誌といわれた『Spice Journal』(最近模造品が出まくってるらしい!)vol.14で特集を組んだのです。

これをきっかけにして、あちこち書くのはもちろん、僕自身の料理にもばんばん使うようになったし、イベントに行くときも肌身離さずもっていって、参加者の方々にも話しまくり。

これはもうほとんど無意識の行動ですね。

あぁまた話が長くなってしまった。

というわけで、本の詳しいことを何にも話せてないけど、ぜひ一度手に取ってみてくださいよ。

僕のエッセイ2本と写真もなかなか使っていただいてます。レシピのパートはちゃんとスタッフの方が制作していて、僕の写真はイメージ的なところに使用されています。

12月20日発売!小学館サイトで先行予約もやってますよ!

『THE KURATA PEPPER』

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最近は本とネットに出ています

ご無沙汰りんこの、こなさんみんばんは、です。ふるい?

おそらくみなさんも同じことと思いますが、時間が経つのが早すぎます💦 特に東日本では19日の猛烈台風の被害で大変な時に、僕はずずずっと相変わらず地味&小さいことをこつこつと、あ~んどカミさんやおふくろのサポーター(以前よりは楽になったけど!)、黒柴のクロの御守りをやり続ける毎日です。

でも、体重は2キロ増量されたのでやっぱり楽になったのだと実感。結局自分が御守りをしてるつもりが、みんなのおかげで今日の自分があるんでしょうね。いやはや、お恥ずかしい。日々、感謝です。友達や仕事仲間、これを読んでくださってるみなさんにも感謝してます。ありがとうございます!

で、ここんとこのお前の仕事はどーなんだ!?と聞かれればですね、最近はまず、「男の料理完全ガイド」というムックにカレー監修担当として登場しております。これは以前参加したレシピムックからの転用のようですが、ちょびっとだけレシピが改良されております。そんなもん前に買ったで~という方も、立ち読み、いやいや、やすい本だから!ぜひワンモア―ご購入くださいませ!(笑)

あとは、前々から忘れた頃にアップデートされるBE-PALウェブサイトも10/11に更新しました。カンボジアのクラタペッパーさんのことを4話続けてまいりましたが、3話目と今回の4話目はクラタペッパーで育った緑胡椒(フレッシュペッパーコーン)を使った料理の提案です。

緑胡椒は加熱や酸化に弱い、とてもデリケートなフレッシュスパイスですから、簡単であればあるほどその魅力が楽しめるわけです。大層に考えてはいけません。

こんなもの日本はおろか、殆どの国で入手が困難。でもクラタペッパーさんはカンボジア西部の農園から首都プノンペンに直送し、若い女性スタッフたちによる厳しいチェックを経て、洗浄、加工を施し、速やかに空港へ出荷。日本国内でも検品で1日余分にかかってしまいますが、それでも美しくぷりりとした輝きは残っていまして、鮮烈なかさらなのに後口は颯爽と抜けていく緑胡椒特有の爽快感を味わってもらえると思います。

もちろん、フレッシュに媚びず、時間軸を越えたおいしい緑胡椒の楽しみ方を見出すこともできるかもしれません。僕が考えたのはトマトとペッパーのジュレ。これはマリネにしますので、1か月経っても美しい緑色と鮮烈な辛み、香りが残っています。

そのレシピを今回4話目に包み隠さず書き記しておりますので、ぜひぜひご参考にしてください!

NHK「きょうの料理」 3つのスパイスの理由

3/20・21日放送分「NHKきょうの料理」にて、スパイスで春野菜をおいしく、という話をさせていただきました。
 
3/20 NHK Eテレ 本放送 午後9時~9時25分
3/21 NHK Eテレ 再放送 午前11時~11時25分
 
今回選んだ3つのスパイス詳細と理由をここで述べておきたいと思います。
 
まず共通して言えること。それは、おそらくご近所の庶民的なスーパーで簡単に手に入るであろうということ。
 
スパイスは流通が多く実用しやすいものでざっと30種類ほどあります。あーだこーだと細かいことを言うと100種類。非現実的な珍しいものや限定的なものも含めると200種類ともいわれるほどめちゃんこたくさんあります。
 
そんな中でこれは本当に誰でも使える、実際に実用頻度が高いのが今回ご紹介した3つです。それでは下記に列記していきましょう。
   
ターメリック  
南アジアなどでカレーといえばまずこれ。黄色の素ですね。衣料や食品を染めるだけでなく、結婚式や魔除けとして全身に塗ったりアーユルヴェーダという伝統医療で創傷や胃薬、赤ちゃんのへその緒のケア、風邪の時の喉の薬としても使われます。
 
味としてはよく本などに苦味があると書かれていますが上質なものは苦味は殆どなく甘いです。これは正確にはターメリックの種類が理由にあります。いくつもあるうち調味料としてふさわしいのはいわゆる秋ウコン。色味が明るい黄色でえぐみが少ないのが特徴です。健康トークでよく耳にするクルクミンももちろん入っていますが、それは他の種類の方が含有量は多いようです。でも多くの南アジア人はこれを薬としても多用しているのは事実です。
 
料理方もおそらく最も幅が広く、煮物、汁物、炒め物、揚げ物の下味、肉や魚介の抗菌剤などとして使います。
 
どこでも売ってる上に安価なのも魅力です。なので出来るだけちゃんとしたメーカーのいいものを購入しましょう。いやはや、やっぱり長くなっちゃいますね。次!
 
クミンシード  
ここはNHKのスタッフとの間でもいろいろ話が盛り上がった部分でして、どこでもあるのかと。実は最初この部分はマスタードシードを僕は選んでいたのですが、それはないでっってことでこれになりました。これはターメリックよりもはるかに広い国々で使われていて、アフリカ、ヨーロッパの一部、中近東全般、中央アジア、南米一部などなど。使用頻度はアジア?中近東が最も多いようです。
 
香ばしく、これこそ苦味がありますので、単体で使うときは少量がいいですね。でもエキゾチックな風味がするので、食味としての変化は最も感じやすいスパイスです。
 
よくインド人たちの間では、胃薬としても使われていて、ひどい下痢の際には軽く潰して白湯で飲んじゃいます。またなんとなく不安があるときもこれを意識的に使用します。料理は煮物、炒め物、汁物、揚げ物ぜーんぶOK
 
下味にも使います。果物や飲み物にもよく使います。
 
シードだとつぶつぶ食感が楽しめるのと、都合に応じて粗つぶし、包丁で切る、ミルなどでパウダーにするなどして自由に使えます。ただパウダーの場合は味香り共にとても濃厚になるので好き嫌いが分かれるかも。最初はひとつまみ、1人前の料理なら小さじ1/4もあれば十分です。
 
もしかしたらスーパーにパウダーしか売ってないかもですが、その場合はパウダーを買っちゃってください。で、最初に油で炒めずに、いつもの塩胡椒の感覚で野菜を炒めている最中に2、3回(2人前なら小さじ1/3?1/2)入れてください。多いなと感じるかもですが、そう言うときは仕上げにレモンにゃライムを多めに入れると中和します。
 
粗挽き黒胡椒  
これこそ世界で最も使われているスパイスです。が、今回はあえて粗挽き黒胡椒に。最たる理由はストライクゾーンが広いから。パウダーだと粉っぽかったり辛くなりすぎる可能性があります。完全なホールでは使いづらいし。ミルをお持ちならいいのですが、意外に皆さん持ってない気もするということで。
 
これもまた、つぶつぶ食感が楽しめるのと、なにより視覚的にも、あースパイス入ってるなーと感じることができます。
 
スパイスの魅力って味や薬効だけじゃなく、こうして「見る」というのが実は大きいと思うのです。食べるだけじゃなく、見る、触る、食感、次に香り、味わいという感じ。
 
スパイスはすべて自然界にある植物の乾燥品。見るだけで、触るだけで元気をもらえます。だから食べるだけでなく、料理するのも楽しいのだと思います。
 
あと胡椒は辛味はそこそこ、旨味を増幅させてくれるのが魅力です。これは胡椒の持ついくつかの抗酸化物質やその他の成分がなせる技。粉末かホールか、その時々で使う状態によっても違いますが、早ければ1分でその効果は出ます。長くても10分ほど。ようするに炒めものからスープ料理までバッチリというわけです。
 
チリは入れすぎると修正が難しいですが胡椒ならストライクゾーンが広いから安心。そもそも数百年前までは世界各地が辛味といえば胡椒だったわけですから。栽培が難しいのと流通リスクが高いのとで、ある時代から栽培も流通も容易なチリ(唐辛子)にその座を奪われるような形になったという言い方をする人もいます。
 
あと薬効もありますが、長くなるのでまたの機会に(´∀`)
 
胡椒については、僕が主催してきたスパイスジャーナルというミニマガジンの14号が胡椒特集だったのですがすでに完売していて入手困難状態に。ターメリックはスパイスジャーナル02と07に、クミンはスパイスジャーナル03と09に詳しく書いています。
 
スパイスジャーナル取扱店情報  
よければ幻冬舎から出ている「おいしい&ヘルシー!はじめてのスパイスブック」をご参照ください。使い方、ヘルシーの理由、本場の人々の習慣などを書いてます。字が小さいやん、という方は電子も出ていますのでそちらを(^O^)
 
ってことでぜひぜひこの3つを生活の友にしてみてください!

スパイスカクテル

実はカクテルもスパイスをアレンジしていける分野だとかねてからそう思っています。

ま、もともと多くのお酒がスパイスを取り入れて作られています。ビールや蒸留酒、リキュールなど実に幅広いところで。

カクテルとは、素材をアレンジして創るドリンクのこと。

アルコールベースのものもあれば、フルーツベースなどノンアルコールもありますし、素材をミキシングするパターンもあればそのままごっそりと飾り付けるパターンもあります。

また、ファッション性を楽しめるのもカクテルの楽しい部分です。シンプルであっても色合いを工夫しているとか、グラスがユーモラスだとか、時に飲食物以外の飾りをつけることもあります。

カクテルは料理と同じく、基本はあれど独自の創作性が楽しめるゾーンですね。

僕は16歳(1980年代前半)から生ビールを注ぐことと日本酒の表面張力。20歳過ぎ(1980年代半ば)からはペーパードリップの珈琲とフルーツドリンク、ドイツワインを。26歳(1990年代前半)からはウィスキーやカクテルをサーブする仕事をしてきました。

飲食道ざっと足かけ16、7年の中で見えてくるカクテルの大きな魅力に、空間との協調性、ファッション性、お客さんの体調への順応力、というのがあると思っています。

飾り付けや華やかさ、意外性は重要な要素ですが、時としてお客さんは、悪酔いや胃もたれなど体調がすぐれない瞬間もあり、そんなときに対応できるのもカクテルの力だと現場の中でそう感じてきたわけです。

そんな現場の中でこそ培ってきたパターンの一つにジンジャーがありました。当時は薬効的には今ほど深くは理解していません。

どちらかというと口あたりや風味に期待しての利用です。これのヒントになったのはジンジャーエールを手造りしていたり、ウォッカとジンジャーエールのモスコミュールにフレッシュジンジャーを入れるバーがあったこと。

既製品でも十分おいしいのですが、フレッシュを使うとまた別世界の魅力が広がる。その活きた感じはやはりハーブならではのものなんですね。

これにすごく感動して、自分でもいろいろ作りました。

1995年頃でしたでしょうか。当時、東京のFM番組内でカフェカッタリーナ(亀田製菓提供)というコーナーがあって、そこでもスパイスハーブを使ったカクテルをたくさん創出しました。

これらの共通したコンセプトは、すべてリアルから生まれていること。魅せるために、人の注目を集めるために、情報操作するために作ったのではなく、全部お客さんとのやり取りの中で生れた超リアル、スーパーアナログのレシピばかり。

これは料理も同じことで、僕が昔から一貫しているテーマというか、結果的にそうなっちゃってるというか。

そんな現場の生まれ育ちなので、ある意味では保証付きともいえます。そこが普通の料理研究家と違う点かもしれませんね。

スパイスカクテルの提案も、新刊『おいしい&ヘルシー!はじめてのスパイスブック』で提案させていただきました。

現在、幻冬舎plus「はじめてのスパイスブック」お試し電子版でもご覧になれますので、ぜひ一度お立ち寄りください。

ページの後半には「リンゴのスパイスコンフォート」も載せています。これはいろんなやり方がありますが、今回はあくまで家でやれるスパイス生活なので、そのイメージで。

形が崩れかけたところで火を切ってください。よく水分を飛ばしておくことで、日持ちもします。またパンに塗る、ホットサンドにしたりと二次的な使い道が広くなります。

もちろん、形を残して、そのリンゴをストレートにパクパク食べるのもありです。

前者のジンジャーカクテルは欲を言えばメープルシロップ(シュガーも可)がベター。甘みにコクが加わります。

コンフォートは赤ワインやバターがなくても十分おいしいのが作れます。ここもしいて言えば砂糖にこだわりたいところ。好みのいろんな砂糖で試してみてください。たくさん作ってガラス容器などに入れて保存が可能です。

ほなそういうことで。

カワムラケンジの総合的な情報は公式パーソナルサイトをどうぞ!

22 以前「レタスクラブ」でパインヨーグルトカクテルを提案したことも

 

 

体調管理にぜひご活用いただきたいスパイスレシピ

僕が主宰していた『スパイスジャーナル』というミニマガジンには、スパイスそのものをテーマとしたこと、英語と日本語との完全バイリンガルにしたこと、スパイス文化圏の国々へ冒険にでかけることなど、当時では斬新な仕掛けをたくさん詰め込んでいました。

スパイスという言葉、かつて僕が店の屋号に用いた『ターリー(THALI)』という言葉などは、今でこそあちこちで見受けるようになりましたが、当時は最も流行らない言葉、誰もピンとこない言葉、一部の人しか知らない言葉として書物や電波では避けられてきた言葉でした。

そんなニッチで陽の当たるはずもないと言われ続けてきた言葉を用いながら、中身も斬新な仕掛けを詰め込んできたわけです。そのキーワードのひとつに、健康、ヘルシー、がありました。

僕にはすでに確信がありました。

『おいしい&ヘルシー!はじめてのスパイスブック』の前書きにも書きましたが、1998年に打ち上げたインド料理店『ターリー(THALI)』(三重県松阪市)で、いやというほど体感し続けていたことが大きなバックボーンとなっています。

それまでも体験し続けていましたが、周囲のインド人やネパール人たちの影響と言うのが大きくて、ライターをやっていたこともあって日々色んなものを口に入れてましたから、そんなに明確に実感することは多くなかったのです。

でも、『ターリー(THALI)』を始めてからは、ほぼ毎日まかないにスパイス料理(インド料理)を食べ続けているわけですから。

店ではベジ(インドのラクトベジタリアンのレギュレーション)とノンベジ(インド、特にヒンドゥ教徒の肉を食べる人々のレギュレーション)の大まかに2種あって、やっぱり先にノンベジがなくなるんです。

つまり、おのずと僕が食べることのできるのはベジとなります。

当時、野菜はかなりの率で、愛知県の親戚が育てるオーガニック&無農薬野菜を使っていました。で、これがなかなかにおいしい。

ベジターリーの内容は以下の通りです。

季節野菜と豆の煮込み(ま、野菜カレーです)、野菜少しと豆とタマリンドのスープ(南インドのサンバル)、サブジやポリヤル(北南インドの副菜)、オリジナル・インド産双方のアチャールやピックル、ライタ、ライスかチャパティかロティ。たまにベジサモサ(薄皮タイプ。南インド系)もやりました。

この食べ方は、そのまんまインド人の食卓なわけですが、これが体調がよくなるのなんの。

最も特徴的なのは、まずお通じがよくなります。で、便の匂いも変わる。そして肌がつるつるしてきます。ま、男はどうでもいいけど。さらにさらに身体が軽くなる、というか動きがよくなるというか。

これらの経験は、店をクローズして大阪に戻ってきてからも続いたというか、尾を引いたというか。

2001年、再びライター業に戻った僕は、有機野菜の食品会社のコマーシャルを担当したり、今でいうスローフードの土地や人々を追う連載をいただいたり、ゴマをテーマとした料理番組の構成台本を担当したり、ますます食の深淵に入り込んでいました。

が、例えば瀬戸内の小島を転々と1週間もかけて旅をしていると、便通は止まるし、肌にぶつぶつが出てくるし、なんだか身体が熱っぽいというか火照ってくるし、思考は極端化していくなど、体調が悪くなっていくんです。

で、これはもしやと思い、大阪に戻ってから今まで自分が作ってきたターリーのようなものを作って食べると、すぐにまたいい体調に戻るんです。

でも、原稿などで徹夜が続くと、やっぱりラーメンやデリバリー、インスタント食品などに手を出してしまう。これが最悪な結果を招きます。ほぼ必ず深夜2時や3時なんかに激しい腹痛に襲われ七転八倒。

応急処置として、クミンや胡椒、クローブを口に含んで、とにかく白湯を飲みまくる。するとこれまた30分もすると、血の気が戻ってきてなんとかクリアするのです。

だから僕にとってスパイスというものは、おいしい料理の立役者であることはもちろん、体調管理に欠かせない何よりものお守りのような存在でしたし、今もそれは続いています。

アーユルヴェーダ、インド人たちの言い伝えを100%鵜呑みにはしてないけども、このような「Good for Helth」な体験がバックボーンにあるものだから、スパイスジャーナルはもちろん、他にもいろんな媒体で「Good for Helth」を書き続け、最近では幻冬舎から『おいしい&ヘルシー!はじめてのスパイスブック』が出たわけです。

7/28は電子書籍を扱う幻冬舎plusから、第十一話『生活習慣病対策におすすめ!そぼろマサラのレタス包み」が公開されました。

これは、いかにもなことを言ってるだけではないのです。スパイスジャーナルでは、近畿大学の薬学部や薬学博士、薬剤師など専門家たちともタッグを組んで、様々な謎に迫ってまいりました。

その中で、管理栄養士のコムラショウコさんにも、栄養評価を分析してもらっていたのです。

5年間全18巻の刊行で僕が公開したレシピはきっちり100種類。そのうちの殆どに、コムラショウコさんの栄養評価がついています。スパイス料理はヘルシー。いや、正確には僕がテーマとしてきているのは、ヘルシーなスパイス料理。そのことを伝えるために、アイデアもやり方も一貫しています。

僕が本格的に食と健康を具現化しだしたのは23歳のとき、高級スポーツクラブでのことですが、その時代から20余年をかけさらに磨きをかけてスパイスをテーマに栄養分析したわけです。

コムラさんとはスパジャーを刊行するずっと前からの付き合いで、彼女はずっとスパイスと健康の関連性を認めてくれていました。それがスパジャーで実現できたというわけです。

正直言ってスパジャーでの栄養評価については、同じ専門家の方、あるいは持病をお持ちでご自身で制限されている方にしか気づいてもらえませんでした。

でも、こうしてようやく一般大衆の前に「Good for Helth」をお披露目することができてとても嬉しいです。

写真は、2011年12月にだした、スパイスジャーナルvol.08のクッキングページです。

今出ている『おいしい&ヘルシー!はじめてのスパイスブック』(P97。電子版7/28UP分)と、スパイスの種類は少し変えていますが、材料は同じです。

約400キロカロリー、食塩相当量約0.7g、カルシウム約75㎎などなど。本誌では毎回、コムラショウコさんの一言アドバイスも入れてます。機会があれば、ぜひスパジャー本誌もご覧になってみてください。

マニアックと言われ続けてまいりましたが、そろそろ陽の目を見る予感!

食事制限が必要な方、単純に健康管理に興味のある方、ぜひ活用いただければ嬉しいです!

Soboromasala

 

なぜこの本を書いたのか!?僕の思い

新刊『おいしい&ヘルシー!はじめてのスパイスブック』とはどういうものか?

薬効読本6割のレシピ4割という具合でしょうか。

最近、書店などを見て回っていると、ほとんどは「アジア料理」「インド料理」「カレー」の棚に置いてありますが、ちょいと違います!

前著『絶対おいしいスパイスレシピ』がそのイメージに近かったですが、今回は一言で言うと健康本です。

キーワードとしては以下の感じでしょうか。
 「食生活」 「アーユルヴェーダ」 「伝統医療」 「食と健康」 「健康レシピ」 「生薬」 など。

もし、書店様等で、新しくカテゴリーを作っていただけるなら「スパイス生活」「ヘルシースパイス」「健康スパイス」なんかがありがたいです。

スパイスという文字が前に来ると、どうしてもカレーやインド料理に思われがちですが、それは10%程度です。

インドやカレーの枠に縛られないがために「スパイスブック」という題にしました。どうぞ、そちらに引っ張られないようにお引き立て頂ければ幸いです(◎´∀`)ノ

よろしくお願いします!

さて、今回はこの新刊を3年半もかけて書くに至った理由を述べたいと思います。

6月にも一度、似たような話をさらりとしています。が、今回はもっと食い込んだ話を。とはいえ、朝から4,5時間もかけて、何度もペンを走らせているのですが、どうしても長くなってしまうので省略していくと、やっぱり本書の「まえがき」に行きつくのです。

我ながら、Oh!やっぱり研ぎ澄まして書いただけのことはあるな~(*゚▽゚)ノなんてね。

あえて本書「はじめに」に書かなかった、より深いバックボーンがあるとするならば、それは僕が中学2年の時すでに「食と健康」というテーマをもっていたということです。

14歳の時に親父が急逝したことが、あらゆる意味で人生のすべてを変えました。親父が44歳という若さで死んだのは「仕事のストレスと偏った食事にあった」と、周囲の大人たちはそう言い続けました。

以来、「食と健康」というキーワードが僕の骨の中にまで染み込んでいったのです。

その後20歳を越した頃に2歳年下の従妹が腎臓病を患い、おばさんから腎臓を移植。僕がやる店にも医療関係者や持病を抱えている方がすごく多く、いつしかスパイスによる健康サポート術は僕にとってミッションとなっていきました。

そういう意味で、僕にとって「食と健康」というテーマは人生そのものです。

ということで、ここであらためて「はじめに」をどうぞ。すでに拙著をお持ちの方はヘラヘラと、読んでいない方はグイグイとご一読ください。
 
Simg_1043 気温43℃の中、ココナッツジュースで涼をとるインド人たち(ジョドプールにて)

「Good for health!(グッド・フォー・ヘルス)」

 この言葉をどれだけインドや周辺諸国の人々から耳にしてきたことかわからない。彼らにとってスパイスとは健康に役立つものであることは、あまりにも常識的なことなのだ。

 僕はこの20余年でインドや周辺諸国の人々と食を介してのご縁に恵まれた。その中でも印象的だったのが、彼らが当たり前にその日の気候や自分の体調に応じてスパイスを使い分けることである。大げさな話ではなく、例えばスパイスをそのまま口に含んだり、チャイに入れたりという簡単なことだ。梅雨で蒸し暑い時はグリーンカルダモンを頬張り、胃の調子がいまひとつのときはクミンをお湯で飲み、お腹を壊したら胡椒やクローブを茶葉と共に煮る。もちろん、料理もある。誰かが風邪を引いたら、いつもより唐辛子やシナモンを多く入れ、便秘になればアジョワンやゴマを入れる。これらすべてが「グッド・フォー・ヘルス」なのだ。

 本書は、そんな彼らの日常の中にある「グッド・フォー・ヘルス」をテーマにスパイスの解説やレシピを提案しようというものである。

 僕がスパイスの魅力に目覚めたのは、20歳の頃だった。さらにスパイスによる身体への影響を明確に体感しだしたのは1998年にインド料理食堂「THALI」を開店してからだ。
5坪の小さな屋台のような店で、毎朝8時から深夜2時まで働き尽くめ。そんな生活の中で、僕は咳が止まらなくなったり、急に寒気がしたり、お腹を壊したりするようになっていた。

 そんなときに我が身を助けてくれたのがスパイスだった。僕はインドやパキスタン、スリランカ、ネパール出身の友人が多く、彼らが当たり前のようにスパイスを使った健康法を行っていた。こう言っちゃなんだが、彼らが言うことの9割はアヤシイ。しかし、体調不良が続くなかで、どれだけ怪しかろうが彼らの話を信じてみようとつい魔が差してしまったのだ。彼らの付き合いのよさも功を奏した。普段は胡散臭いくせに、深夜に困って電話をするとあっさりと出てくれる。

 また、毎日のまかないにも助けられた。ほぼ毎食、豆と野菜と漬物とヨーグルトである。これはインドやネパールの友人のまかないやプライベートの食事とほぼ同じだ。最終的にすべて混ぜて食べるのだが、この素朴でありながら刺激的なメニューは飽きがこない。スパイス料理は辛い物ばかりではない。実は身体にやさしく、お腹いっぱい食べても胃腸に堪えないのである。むしろ、ますます食欲がわいてくるほど。お通じもよくなり、体調もすっかり回復した。僕はいつのまにかスパイスによって体質がかわってしまったのだと確信した。

 それから数年後、店を閉めて大阪に戻り、ライターとして活動を始めた僕は、多忙に身をまかせ自炊もままならず、再び体調不良になる日が増えていった。

 そんな矢先である。カミさんが大病を患ったのは。ガンだった。知り合いのアーユルヴェーダや漢方の専門家にも相談した。しかし「ガンだけは治せない。あくまで予防にとどまる」という答えだった。カミさんは長期の入院生活に入り、僕は仕事をすべて止めて共に戦う暮らしとなった。

 結果的に、そのことが人生のリスタートになった。徹底的に食生活を改めることを決めたのだ。幸いにもカミさんの手術や抗がん剤治療もうまくいき、10ヶ月ほどで退院。今では再発もなくすっかり元気になった。

 カミさんの病気をきっかけに、スパイスとは、治療薬や特効薬のように一度の食事で効果を求めるのではなく、塩や醤油のように毎日の料理に調味料として使うことでこそ効果が表れるものだと再認識すると同時に、そのことを人々に伝えたいと思うようになった。

 スパイスは紀元前から人類の必需品としてあり続けてきた。つまりヒトにとって最も身近で簡単な自然由来の生薬であり調味料ということを歴史が証明している。

 今回は僕の手法のみならず、縁のある各国各人のスパイスの使い方も含め、とにかく簡単でおいしくて、身体に効くレシピを、ところによってはスパイスにまつわるお役立ちエピソードも交えつつ提案させていただこうと思う。

 
以上です。

ついこの間、何を間違えてか、ターメリックが、カレーが認知症を治す!なんて巨大なデタラメが、またもやネット暴走族により広がっていると聞きました。が、そんなわけないだろ!だったらノーベル平和賞ものですよ。

僕がスパジャー本誌やSNSでお伝えしてきたのは、あくまで「ターメリックが認知症予防に効果がある可能性を秘めている」という話です。

まぁ万が一と思って、僕はしばしばスパイスを認知症の母親のために使っているのは事実ですが。

日本人はどうしても過大評価と過小評価を繰り返してしまいます。ショウガが身体にいいと聞いたらそればかり、みたいな。違いますよ、ご注意ください。何事もバランスですから。

本書にはモノによって上限量も記載しています。それはあくまで薬剤師から聞いた量です。スパイスはもっともっと広い世界ですから、もしかしたら記載していないモノの中にも上限の必要のあるものがあるかもしれません。

過信せず、勝手な判断をせず、事実を一つの要素として受容しながら、自分の暮らしの中に上手に取り込んでいってください。

スパイス命じゃない。主役ではないです。
By Spice であり、With Spice ということを、ずっと昔から僕は言い続けてきました。それがわかってくると、これほどに有難い&楽しい第二の調味料はないと思うのです。
 

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スパイス3つで作る、旬のメイクイーンのサブジ

これはもう絶対にオススメであ~る。今この時期にこそ作って食べてもらいた~い。

拙著『絶対おいしいスパイスレシピ』巻頭でも特筆した、スパイス3つでカレーは作れちゃう企画の発展系でもある。

スパイス3つとは、クミン、コリアンダー、ターメリックのこと。

これは言わばインド料理(北インド)の信号機みたいなもの。何が何でもわかっておかないと車やバイクを運転する際、事故を起こしちゃうよ的な当たり前すぎるスパイスである。

な~んだ、そんなのとっくに知ってるよ。いやいや、そんな理論武装のための話じゃない。この3つは人生が1つや2つでは足らないくらい深~~~いスパイスだってこと。

薬学的には、この3つについてはすでに調べつくされまくっていて、世界中が認知しているといっていい。我がスパイスジャーナルでも近畿大学の薬学部をあげて様々な感応検査や分析を行なった。

とにかく、わかればわかるほど凄いスパイス3なのだ。日本の味噌と醤油と出汁みたいなもんかな。

というわけで、今回は季節がらというか、ジャガイモ不足というか、日本人はほとんどがジャガイモであるだろうから、あえてメイクイーンを使ったサブジを提案しよう!

メイクイーンとは同じイモでもジャガイモとは使い道が違うものである。ずっと飲食の現場一筋で生きてきた僕に言わせれば、これはただただ形を崩したくない時に使う芋という感覚がまず強い。

マッシュ、あるいはほくほくさせたい時は男爵などのジャガイモ。歯応えと形、艶をつけたいときはメイクイーン。

しかし、メイクイーンでも溶かしきることを前提として使う場合もあって、そんな時はだいたい食感を狙っている。言葉では言いにくいが、大雑把に言ってジャガイモはざらざら。メイイーンはさらさらといった具合。

さらに芋の癖が薄いというべきか。よく言えばジャガイモは香りが豊か。メイクイーンはさっぱりとしている。

だからどちらがいいという話ではなく、日本のインド料理の場合の多くはジャガイモを使用しているであろうから、あえてメイクイーンでやるのも普段とはまたちょっと違って新鮮やで!という提案である。

誰でもできるので、よし今日こそやったろか!と思う方はぜひぜひ。100キンで売ってるスパイスでも可能。

 

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*レシピや写真の無断転載は固くお断りいたします。

 

●『メイクイーンのサブジ』レシピ

子供や年配の方も安心して食べられる!

・材料(2人分)

メイクイーン 200g *小型3~4個くらい(皮をむいて1~2センチのさいの目切りにし、水に3分ほどつける)

ニンジン   100g *小型1本程度(皮をむいて1~2センチのさいの目切り)

シシトウ   4~5本(ヘタを取って輪切り。なければピーマンでも可)

トマト   ホールトマト カットタイプ100g(フレッシュでも可)

ガーリック 1/2片(粗みじん切り)

塩     3~4g *小さじ2/3~1(出来ればブラックソルトや他の岩塩がよい)

サラダ油  大さじ1

水     1カップ~

・スパイス

ターメリック、クミン、コリアンダー  各小さじ1/2ずつ *合計4.5g

・作り方

1.鍋を火にかけてサラダ油、ガーリック、水分を切ったメイクイーン、ニンジンをいれて炒める。

2.メイクイーンに透明感がでてきたら、塩、スパイス3種をいれ、混ぜたら蓋をして蒸すようにして炒める。焦げ付きそうな場合は水を50ccほどいれる。約3分。

3.水を100ccほど加え、さらに3分ほど煮る。

4.メイクイーンに十分に火が通り、全体が馴染んでいたらトマトを加え、2,3分煮る。

5.残りの水をくわえて混ぜる。ここで好みの水分量に合わせる。

6.メイクイーンやニンジンが柔らかくなったらシシトウを混ぜる。

7.塩分を確認したら器に盛り付け出来上がり。生姜のせん切りをトッピングするとなおうまい。

*辛みが欲しければ、仕上げにレッドペパーを適量ふりかけるとパンチ力あり。

旅の数だけおいしさがある

先日、書物の探し物をしていたら、たまたま一冊の本が目にとまった。2005年発行の『山海の宿ごはん』だ。

これは大阪の老舗グルメ雑誌「あまから手帖」で「馳走の民宿」という連載をしていたものを綴ったムック(別冊)である。

できるだけ10000円以下、高くても15000円くらいまでの宿を味わいつくす企画で、おのずと民宿になるわけだが、建物や空間は気軽か簡易、時に人の家そのままでありながらも、実にクォリティのある料理が存在したり、それにかかわる人々がとてつもなく魅力的だったりする。

東は愛知県から西は愛媛県まで、主に西日本の30地域(宿ごはん)だ。もちろん全編、僕が自ら取材し原稿を書いている。

この本の特徴は、一軒の記事が長い。当時、A4サイズで写真も大きく入って6~8ページのボリューム。そして、民宿だからこそ実はありえる贅の極みに着目している、という編集技だ。

民宿という階級は言ってみれば、宿主の人間力が熱源のすべて。その殆どは個人経営のため、高級旅館やホテルのようにあれもこれも豪華絢爛な設備にできないし、手厚いサービスも難しい。

だからこそ、どこか一ヶ所にもてなしの心が集中する可能性が高いのである。それが「味」に集約されている民宿を編集者は綴ろうとしたわけだ。この視点はかなり斬新だし、勇気がいる。あるようでなかった、実は凄い企画なのだ。

そこに僕の得意なリアル目線をぶっこませていただいた。本誌は老舗のグルメ雑誌だからとにかく真面目なんだなぁ。

実際の旅というものは、そりゃ人によるけど、少なくとも僕の場合は台本がないところがポイントなわけで、もう大半が奇想天外なのである。

また、見た目や出来事として意外性がなかったとしても、一見ありきたりの町や自然に見えて、よく見るとぜんぜん違うなんてことはざらにある。

先日行って来た福島の旅でも、例えば西側の会津若松のほうへ行くと、同じ信号でもみんな縦型なのだ。何でかなと思っていると、連れが「この辺はドカ雪が降るから信号機が折れんだね~」。

そう、雪が重たいものだから信号機が折れてしまうのだ。とそんな感じで、信号機さえも旅の妙味となっていくのである。

本誌の体質と僕の体質はあまりにも、いや、もしかしたらまったく逆なくらいかけ離れている。なので、大半はNGを食らってしまうわけだが、それでも編集者はめちゃがんばってくれて、この寄り道体質の僕をできるだけ泳がせてくれたのであった。

どんな取材陣でも同じだと思うが、特に旅なんてものは実際にこちらが楽しめていないと全くダメである。その波動が読者に伝わってしまうのだ。

旅の本を読む人は、まず持って自分も旅好きのはず。寄り道こそが旅であるし、その気配は文章や写真であっても瞬時に見破られてしまう。

旅というものは、想像力というやんちゃなおもちゃをどれだけ使いこなせるか、で楽しみの深みは格段と変わる。国内か国外かではない。

人の数だけ旅の仕方がある。だから、その町や自然の魅力、そして味わいも旅の数だけあるということだ。

家と仕事場の間の道にも旅はひそむ。僕はそんなことを日々発掘してストレス解消につなげている。冒険は距離やサイズではない。

宣伝じゃないけど、もし機会があれば『山海の宿ごはん』を手にしていただければ嬉しい。まだ絶版じゃないようだし。

掲載されている宿はたぶんみなさん現役だ(と思う)。関西のみならず全国の旅好きの人々にぜひ読んでもらいたい(僕は原稿料制で印税ではないので儲からないけど┐( ̄ヘ ̄)┌ ~)。

重量を測ると600グラム! 価格はスパジャーの約2倍(本体1286円+税)なのに重さは5倍! お得でっせ!

Minshuku 入手可能か不可能かは確認できていません!なかったら古書屋か図書館ならあるかも)

ターメリックは認知症にも役立つのか?

なんともつらいことだが、お袋の認知症がちょいと進行しだしてしまった。まださほど深刻ではないものの、医師に相談すると、一度拍車がかかると時間の問題的なところがある、と言われた。

いくらお袋といえどもプライバシーがあるから、具体的にどうなっているかはここでは避ける。

とにかく、僕の主夫&介護度は飛躍的に増している今日この頃で、中でも、長いあいだ飲食の現場で育ってきたがゆえに、やっぱり料理は必須の仕事となり、スパイスを駆使してあれこれとやってしまう。

お袋の様子を見て、あるときこんなことを思い出した。前にもちょこっとブログに書いたが、ターメリックが脳神経伝達の活性に役立つ、という話である。

ターメリックはインドをはじめ、ネパールやスリランカなど多くのスパイス文化圏において、スパイスの王道であるからして、僕が創刊したスパイスカルチャーマガジン『Spice Journal スパイスジャーナル(スパジャー)』(2010年3月~2015年1月、全18巻)において、vol.01、02、03、05の4回に渡り徹底調査を、さらに07でも少し触れた。

基本的には薬学博士のDr.Tagaを監督として、様々な感応検査や科学的分析、論文等の調査を行い、時に和漢・中医それぞれの薬剤師にもかかわってもらう、というものであった。

07の特集テーマは『風邪と戦うスパイス料理』。その中でのターメリックの頁の一部をここに抜粋する。

「ターメリックは本誌で何度も取り上げたから、ここは僕の出番かな。確かに肝機能亢進や抗ウィルス活性の力があることは認められているんだけど、実はもっと興味深い話を発見したんだ。それは、昨年に発表された論文で、ターメリックを継続的に摂取すると、神経伝達物質量に影響を与えて、記憶力や空間認識能にも影響があるという報告。」

 

(論文は2010年のもの)

本には書いていないが、その際、Dr.Tagaはこのような言い方もしていた。

「ようするにボケ、認知症にも効果が期待できるということ。それが予防レベルなのか、進行しているものにも何かしら影響があるのかはわからない。けども、人やケースによって可能性はゼロじゃない。薬効の研究は、莫大な資金と時間、専門家がかかわって追及するもので、少なくとも1/1000g単位の量で調べる世界。その上、人によって体重や血液量も違えば、代謝や排泄の速度、吸収効率にも個人差があるから、どれだけ時間と手間がかかることやら。だからこそ、ものによっては何百、何千という関連論文が存在するテーマもある。何事にも、一概には言い切れない世界なんだ」

このように、ターメリックもまた、いったいどこまで有効なのかは定かではないが、それでも、僕としてはお袋が少しでもよくなることを祈ってできることは何でもトライしたい。

というわけで、本来なら排泄されてしまい、摂取が難しいターメリックのクルクミンを、より効果的に摂取する方法はスパジャーで散々研究したから、その知識と技術を持ってあれこれと料理しているわけである。

少し前に、その知識と技術について書いているので、興味のある方はそちらを参考にしてもらえばと思う。

さぁ、明日もなんぞ料理にしに行くでぇ!(ついでにカミさんのボケも良くならんかいな)

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